[管理番号:12435]
性別:女性
年齢:39
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2025年01月26日
はじめまして。
QAコーナー色々と拝見させていただいております。
類似の状況もあるかと思いますが田澤先生のご見解をお伺いしたくご連絡させていただきました。
私の妻の話になりますが、
10月中旬にシコリに気づき病院受診し、ステージⅠの乳がんと診断され、12月中旬に全摘手術を行いました。
病理の結果、リンパやその他への転移なし、わずかながら女性ホルモン受容体が検出されましたがほぼトリプルネガティブに近いルミナールB、ステージⅠ、グレードⅢ、Ki-67:70%という結果でした。
担当のお医者様からは抗がん剤+ホルモン療法を勧められていますが、副作用やQOLの低下、仕事復帰の観点から抗がん剤の適用を躊躇しています。
質問①
現在の生存率と抗がん剤適用による上乗せ効果はどれくらいでしょうか。
ホルモン療法のみでは上乗せ効果はあまり期待できないでしょうか。
質問②
オンコタイプDXを受け、中低リスクであっても抗がん剤適用すべきでしょうか。
(医師からは中低リスクでも抗がん剤適用を勧められています)
質問③
免疫療法など副作用の少ないその他の治療方法はありますでしょうか。
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右B,NSM+SN
Invasive ductal carcinoma(Solid type)
浸潤径:18×15mm、浸潤径+乳管内進展巣:18×15mm
リンパ節転移:SLN(0/3)
断端の評価:(-)
脈管侵襲:Ly0,V0
組織学的波及度:g
Nuclear grade:Grade 3(nuclear atypia:3,mitotic counts:3)
Histological grade:Grade Ⅲ(tubule formation:3,nuclear atypia:3,mitotic
counts:3)
ER:Allred score TS=3PS2+IS1,J-score 2(2%,weak)
PgR:Allred score TS0=PS0+IS0,J-score 0
HER2 IHC:Score 0
Ki-67 LI:70%
pT1c pN0(sn)
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宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問①
現在の生存率と抗がん剤適用による上乗せ効果はどれくらいでしょうか
ホルモン療法のみでは上乗せ効果はあまり期待できないでしょうか
⇒ERが(2%とweekながら)OncotypeDXするのであれば、そこに記載があります。(結果が出るのに私が推測しても無意味です。無論OncotypeDXの方が信頼度絶大です)
質問②
オンコタイプDXを受け、中低リスクであっても抗がん剤適用すべきでしょうか。
(医師からは中低リスクでも抗がん剤適用を勧められています)
⇒違います。
26以上が抗癌剤です。
今週のコラム482 付録をご参照
質問③
免疫療法など副作用の少ないその他の治療方法はありますでしょうか
⇒ありません。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/2/12
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