[管理番号:12264]
性別:女性
年齢:48
病名:左乳房非浸潤性乳管癌
症状:左乳房微細石灰化で、ステレオガイド下マンモトーム生検を行いました。結果、浸潤性の増殖は明らかでなく非浸潤性乳管癌の所見と考えるとあります。 腫瘍細胞ER>90% PgR>90% ki-67 20-30%
HER2 2+
投稿日:2024年11月22日
1月に左乳房全摘手術を予定しています。
手術の際、非浸潤のためセンチネルリンパ節生検はやらないと主治医の先生からお話しがありました。 非浸潤であるかは、術後の病理検査の結果を見ないと最終的にはわからないと思うので、センチネルリンパ節生検を本当にやらなくていいのか不安になっています。
先生はどう思われますか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
手術の際、非浸潤のためセンチネルリンパ節生検はやらないと主治医の先生からお話しがありました。 非浸潤であるかは、術後の病理検査の結果を見ないと最終的にはわからないと思うので、センチネルリンパ節生検を本当にやらなくていいのか不安
⇒質問者が正しい。
ガイドラインでは明確に「術前組織診での非浸潤癌の診断は病変全体での評価ではないので、(術後浸潤癌の診断となる可能性がある)センチネルリンパ節生検すべき」となっています。
無論、(担当医も考えているように)「エコー所見のない石灰化でのST-MMTによる非浸潤癌の診断は①結局病変全体で非浸潤癌と確定する可能性が高い②もしも浸潤癌だっとしても微小浸潤などであり腋窩リンパ節転移の可能性は相当低い」ので、患者さん自身が希望すれば(私でも)センチネルリンパ節生検を省略します。
★ただ、それはあくまでも「患者さん自身が希望された場合に限るべき」であり、医師の方から勧めるのは(ガイドライン上)誤りと言えます。
先生はどう思われますか?
⇒上記です。
質問者自身が(全てを理解したうえで)「センチネルリンパ節生検をしたくない(する必要がない)」と考えたのであれば、無論省略でもいいが、(そうでない=多少は心配など)であれば、当然「センチネルリンパ節生検してもらうべき」です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/10
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