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左乳がん術後の治療方針 抗がん剤が必要か についてご意見お願いします

[管理番号:12202]
性別:女性
年齢:56
病名:左乳がん
症状:
投稿日:2024年11月05日

10月上旬に左全摘手術をし、病理結果は、腫瘍径:0.6cm × 0.4cm
切除断端:陰性、波及度:f、ER:陽性、PgR:陽性、HER2:陽性 +++、組織学的悪性度:グレード3、MIB-1:30~40%
リンパ節転移:0・切除リンパ節数:1
と聞いています。
現在今後の治療として、ホルモン剤と、①か②のどちらか
①ハーセプチン1年 + 最初の3ケ月 パクリタキセル(3ケ月は毎週1回)
②ハーセプチン のみ1年
主治医は①を推奨 とおっしゃっています。
すでに右側を14年前に全摘(ステージⅡA)で、抗がん剤治療を4回受けましたが、副作用がとてもひどかったため心配しています。
やはりパクリタキセルも必要でしょうか。
よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

早期であると(抗癌剤抜きで)trastuzumab単剤を提案する医師がいますが、それは100%誤りです。
Trastuzumabはあくまでも「抗癌剤と併用」しなくては無意味です。

腫瘍径:0.6cm × 0.4cm
切除断端:陰性、波及度:f、ER:陽性、PgR:陽性、HER2:陽性 +++、組織学的悪性
度:グレード3、MIB-1:30~40%
リンパ節転移:0・切除リンパ節数:1
と聞いています。
現在今後の治療として、ホルモン剤と、①か②のどちらか
①ハーセプチン1年 + 最初の3ケ月 パクリタキセル(3ケ月は毎週1回)
②ハーセプチン のみ1年

⇒②は(冒頭に記載したように)ありえません。

ポイントは「浸潤径6mm」というところでしょう。
5mm以上だから抗癌剤の適応(この場合抗HER2療法の適応)がありますが、6mmでは強く勧めることはありません。
特に(対側の術後補助療法で抗癌剤使用しており、その副作用が嫌であるなら)私なら「ホルモン療法のみ」を勧めます。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/11/22
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