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授乳期からのしこり 卒乳後も消えず(増えた)

[管理番号:12160]
性別:女性
年齢:32歳
病名:
症状:
投稿日:2024年10月21日

初めまして、私は東南アジア在住の32歳、一児の母です。
卒乳後の胸のしこりにつきご相談させていただきたくお願いいたします。

●症状

左胸左側:
こりこりしたしこり(1センチほど)x1
ひらぺったいしこり(ごく小さい)x1

右胸内側:
ひらぺったいしこり(1センチほど) x1

●経過

・2023年春 日本にて第一子を出産
・1ヶ月後 左胸外側の中心当たりに1cmほどの丸いしこりを発見。ころころ動く。触っても痛みは無い。
・フットボール抱き授乳などを試み、しこりは小さくなったり大きくなったりを繰り返すも、消えず
・2ヶ月後 日本の乳腺外科にてエコー検査。診断は「このしこりはガンではなく嚢胞。左右に15個ほどの、触っても感じないサイズの小さな嚢胞が沢山ある。心配することはない。卒乳後消失するであろう、もし卒乳後半年経過しても消失しなければ再検査を受けると良い」
・2度ほど乳腺炎らしき症状を経験
・2024年4月末 卒乳。(完全母乳) しこり消失せず、変化なし。ころころ動く。触っても痛みは無い。
・2024年9月 突然しこりが気になりはじめる。これまであった左胸外側の丸いしこりに+ごく小さなしこりが合体し、新たな形になっている気がする。触った感じでは1cmほど。痛みはない。
・2024年9月10日 左胸の外側全体がじんわりズキンと痛む。30分から2時間?おきに断続的に痛む、初めての感覚。胸の張りは無し。しこり単体は痛みなし、触っても痛みなし。ちょうど排卵時期にて、排卵痛あり。
・2024年9月13日 左胸の左側全体が、たまにじんわりズキンと痛む程度になる。なんとなく違和感がある。右胸に今まで気づかなかったしこりを発見するが、全く違和感はない。
・以降今日まで、左胸左側から脇にかけて、「ほんのり痛む」「じんわりとした熱を持っているかのような違和感」を覚える日が多い。(右胸は一切の違和感なし)

●その他の乳房の状態

・左胸の乳房の湿疹やただれ、へこみ、赤み、腫れ
→なし (右胸はしこりその他一切の症状なし)
・乳頭からの分泌物
→左右両方とも、乳首をキュッとつまむと母乳のようなものが少量分泌される。クリーム色or透明に近い乳白色

●先生への質問

1.検査を受けるにあたってどれが適当でしょうか
a) まずは当地で検査を受ける
b) 今すぐに日本へ帰国して検査を受けるべき
c) 次の一時帰国時に日本で検査を受ける(2025年春)

2.当地で受けたほうが良い場合
マンモ・エコー・生検?等、私の症状から推奨される検査内容の組み合わせは何か、
および、当地の医師へ伝えた方が良い情報などありましたら、ご教授いただけますと幸いです。

3.また、海外でも誤診の可能性が低い検査はなにか、併せてご教授いただけますと嬉しいです。

数年前に生理痛がひどく当地の病院を受診した際に、子宮腺筋症及び性感染症であるという盛大な誤診を受け、悲しく大変な思いをしました。しこりが心配で本来であれば早く検査を受けたいのですが、当地の医療へ信頼がおけず、またどんな診断をされるのかと本当に恐ろしい気持ちでいっぱいです。

ご多忙のなか大変恐縮ですが、なにとぞよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

まず『以降今日まで、左胸左側から脇にかけて、「ほんのり痛む」「じんわりとした熱を持っているかのような違和感』
⇒これは、断乳に伴う「月経再開に向けての卵巣が不安定となっている症状」なので、この症状を何かに関連付けることは辞めましょう。

1.検査を受けるにあたってどれが適当でしょうか
a) まずは当地で検査を受ける
b) 今すぐに日本へ帰国して検査を受けるべき
c) 次の一時帰国時に日本で検査を受ける(2025年春)

⇒a)エコーしてもらいましょう。

2.当地で受けたほうが良い場合
マンモ・エコー・生検?等、私の症状から推奨される検査内容の組み合わせは何か、
および、当地の医師へ伝えた方が良い情報などありましたら、ご教授いただけますと幸いです。

⇒無論エコーすれば全て解決します!
♯エコーで見て「少しでも怪しければ」生検へと進みます。(マンモグラフィーは無意味)

3.また、海外でも誤診の可能性が低い検査はなにか、併せてご教授いただけますと嬉しいです。
⇒エコーです。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/11/9
***

  

質問者様から 【質問2】

授乳期からのしこり 卒乳後も消えず(増えた)
性別:女性
年齢:32
病名:
症状:
投稿日:2024年11月20日

田澤先生お世話になっております。
先日はご多用中ご回答をいただき誠にありがとうございました。

早速当地でエコーに行ってまいりました。

・まだたくさんのしこりがあり、うちいくつかは固い状態?だが、とりあえずは経過観察
・変化する可能性もあるので私(先生)からは安心とは言えないが、6~12か月後にまた検査を受けたらよいかと
とのことでした。

最下部に検査技師の先生の結果レポートを添付させていただきます。
ご確認を頂けますと大変ありがたいです。

●先生への質問

経過観察とのことですが不安な気持ちもあり、日本で田澤先生に診断を行っていただきたく考えております。

1.今回の検査結果から、田澤先生に行っていただく「検査内容」の組み合わせ、および「結果が判明するまでの必要日数」をご教授いただきたくお願いいたします。
(その日数を基に航空券を手配します)

2.時期は少しでも早い方がよいでしょうか(家族3人で2024年春の帰国を予定しておりましたが、2025年1月に私単身で帰国しようかとも検討中です)

3.日本に帰国するまでの間に推奨される、当地で行った方が良いこと(追加の検査や、別病院で再検査等)あればご教授いただけますと幸いです。

4.先日ご回答いただいた下記件につき:
断乳を待たずして、出産後丸四か月経過後に月経は再開しておりました。はたして大丈夫でしょうか…(なお11月に入ってからは左胸の違和感は少しずつ少なくなってきております)
>>まず『以降今日まで、左胸左側から脇にかけて、「ほんのり痛む」「じんわりとした熱を持っているかのような違和感』
⇒これは、断乳に伴う「月経再開に向けての卵巣が不安定となっている症状」なので、この症状を何かに関連付けることは辞めましょう。

引き続きなにとぞよろしくお願いいたします。

==レポート==

日本語DeepL翻訳:

右乳腺、皮膚、皮下に異常はなかった。
線維腺組織構造は正常で、乳管拡張はみられなかった。
上内側四分円に薄い隔壁を伴う楕円形の無エコー腫瘤を認め、2/1cmp時、大きさ13.2
×8.4mmと8.1×4.5mm、側方にも同じエコーパターンを持つ楕円形の腫瘤が1個あり、
大きさは5.1×2.7mm。ドプラ検査では病的な脈管形成はみられなかった。ドプラ検査。
retropapillaおよびretromammary zone病変は認められなかった。
左乳腺、皮膚、皮下に異常はなかった。
線維腺組織構造は正常で、乳管拡張はみられなかった。
内側上方四分円に楕円形の無エコー腫瘤を認め、11/3cmp、大きさは4.6×2.3mmで、
内部に薄い隔壁があり、内部エコー/好発部位/固形物は認めなかった。
12/1cmpに同じエコーパターンの無エコー腫瘤がみられ、やや丸みを帯びていた。
3.5 x 2.4mm。
ドプラ検査では、脈管増生/病理学的脈管増生はみられなかった。
1/2cmp時、上外側象限に3.4 x 2.2mmの楕円形の無エコー腫瘤を認める。隔壁/内部エ
コー/内部に固形部あり。
上外側方2/2cmpに、9.7 x 8 mmの軽度丸みを帯びた無エコー腫瘤(触知可能)が認め
られ、そのすぐ外側に5.2 x 4.9 mmの1個の等エコー腫瘤を伴う。
2時/periareolarに、5.2 x 3.7mmのわずかに丸みを帯びた低エコーの腫瘤を認める。
2時30分/2cmpに、8.9×3.8mmの境界明瞭な楕円形の等エコー腫瘤を認め、ドプラ検査
で血管周囲に血管が認められる。
後方に丸みを帯びた無エコー腫瘤が1個あり、乳房後方の大きさは2.5 x 2.1mm。
後乳頭病変は認められない。
右腋窩リンパ節腫大、楕円形、肺門脂肪(+)、19.3 x 4.8mm。
左腋窩リンパ節腫大、楕円形、肺門脂肪(+)サイズ23×5.7mmおよび16.25×
6.5mm。
ドップラー検査で肝門部血管新生を認めた。
概要
– 副鼻甲介に多発性嚢胞;
2/2cmp時の上外側象限に9.7 x 8mm(触知可能)の単純性嚢胞(BI-RADS 2)を伴う。
右側面に5.2 x 4.9mmの等エコー結節が1個あり、腺腫の疑い。
2.30/2cmpに乳腺線維腺腫を示唆する8.9 x 3.8mmの固形(等エコー)均一腫瘤。
– 2時方向/periareolarに5.2 x 3.7mmのやや丸みを帯びた固形(やや低エコー)腫瘤
(BI-RADS 2)。
– 間質洞上内側四分円の薄い隔壁嚢胞、11/3cmpおよび12/1cmp時間サイズそれぞれ4.
6×2.3mmおよび3.5×2.4mm、(BI-RADS 2)
– 1/2cmp時、左乳房上外側象限に単純楕円形嚢胞、サイズ3.4 x 2.2mm、乳房後方、
サイズ2.5 x 2.1mm(BI-RADS 2)。
– 2/1cmp時で乳腺外側に薄い隔壁嚢胞、サイズ13.2 x 8.4 mm、8.1 x 4.5 mm、サイ
ズ5.1 x 2.7mm、
(BI-RADS 2)。
– 両側腋窩に病的リンパ節腫脹は認めなかった。
アドバイス:今後6~12ヵ月後に超音波検査をお願いします。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

1.今回の検査結果から、田澤先生に行っていただく「検査内容」の組み合わせ、および「結果が判明するまでの必要日数」をご教授いただきたくお願いいたします。
(その日数を基に航空券を手配します)

⇒超音波で確認したうえで、「もしも良性と言い切れない所見があれば」生検へすすみますが…

生検した場合の結果は10日程度です。

2.時期は少しでも早い方がよいでしょうか(家族3人で2024年春の帰国を予定しておりましたが、2025年1月に私単身で帰国しようかとも検討中です)
⇒勿論、全く急ぐ必要はありません。

3.日本に帰国するまでの間に推奨される、当地で行った方が良いこと(追加の検査や、別病院で再検査等)あればご教授いただけますと幸いです。
⇒何もありません。

4.先日ご回答いただいた下記件につき:
断乳を待たずして、出産後丸四か月経過後に月経は再開しておりました。はたして大丈夫でしょうか…

⇒考えすぎ!

とにかく「乳房痛や違和感が乳癌に関係するという発想自体」全くナンセンス!
あらゆる症状は気にしないようにしましょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/6
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