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浸潤性乳がんスキルスタイプに関する質問

[管理番号:12058]
性別:女性
年齢:42
病名:浸潤性乳癌スキルスタイプ
症状:しこり、痛み、蕁麻疹
投稿日:2024年09月13日

5年半前に、3.5cmほどの右葉状腫瘍をマージンなしで摘出し、半年に1度エコーを受けています。

先日受けた術後5年半検診で、前回の検診で指摘されなかった1cm大のしこりが、葉状腫瘍の指2本下の部分に見つかりました。
●2つのしこりは関係がありますか?

針生検の結果、浸潤性乳がんスキルスタイプを考える所見とのこと。
病理には、「繊維性間質の増生を背景に、小型筒状・索状構造を示し浸潤する異形細胞を認めます。」とありました。
●この一文は、悪性度が高いということですか?

がんのタイプについては現在追加検査中ですが、首下から腹部までの造影CTの結果によると、恐らく遠隔転移はないとのこと(後日放射線技師に見てもらうようです)。

しこりは肋骨の間にありコロコロ動く感じはしますが、痛みがあり、触ると日に日に増大し動きが悪くなっているように感じます。

右には繊維腺腫と思われるしこりが多発しており、葉状腫瘍もありました。
●温存より全摘が安心ですか?

造影CTの後、数時間以上経ってから腕とお腹を中心に蕁麻疹が出ました。
5ヶ月前からほぼ毎日朝起きると同様の蕁麻疹が出ます。
●これは造影剤によるアレルギーですか?
●蕁麻疹は乳がんと関係ありますか?

●造影CTの5日後に造影MRIを控えておりますが、短期間で造影剤を使っても問題ないでしょうか?

よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。 田澤です。

先日受けた術後5年半検診で、前回の検診で指摘されなかった1cm大のしこりが、葉状腫瘍の指2本下の部分に見つかりました。
●2つのしこりは関係がありますか?

⇒無論、(葉状腫瘍と癌は)全く無関係です。

針生検の結果、浸潤性乳がんスキルスタイプを考える所見とのこと。
病理には、「繊維性間質の増生を背景に、小型筒状・索状構造を示し浸潤する異形細胞を認めます。」とありました。
●この一文は、悪性度が高いということですか?

⇒全く違います。
胃癌の「スキルス胃がん」と勘違いしてますか??
乳癌の「scirrhous type(高癌)」は寧ろ大人しい部類ですよ!誤解の無いように!!

●温存より全摘が安心ですか?
⇒1cm大であれば温存でも問題なさそうですが、その「造影MRIでの拡がり」を是非参考にしてください。

造影CTの後、数時間以上経ってから腕とお腹を中心に蕁麻疹が出ました。
5ヶ月前からほぼ毎日朝起きると同様の蕁麻疹が出ます。
●これは造影剤によるアレルギーですか?

⇒そのようです。

●蕁麻疹は乳がんと関係ありますか?
⇒10000000%無関係です。
何でもかんでも「乳癌と関連付ける」習慣は辞めましょう。

●造影CTの5日後に造影MRIを控えておりますが、短期間で造影剤を使っても問題ないでしょうか?
⇒CTとMRIでは造影剤の種類が全く異なるので問題ないとは思います。(期間は無関係)
ただ予防的に「ソルコーテフ」を検査前に行うのもアリですね。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/3
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