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背中の痛み。レントゲン画像の信頼性について

[管理番号:12051]
性別:女性
年齢:42
病名:右乳がん
症状:右肩甲骨の内側の、打ち身のような痛み
投稿日:2024年09月13日

田澤先生、初めまして。
去年トリプルネガティブで検索していたところこちらのQ&Aを見つけ、田澤先生の「トリプルネガティブを特別視する必要はない」という言葉に救われ元気で過ごせています。
ありがとうございます。
以下が状況です。

2022年12月告知
右側浸潤がん
腫瘍1.5センチ
トリプルネガティブ
ki67 55パーセント
MRI上転移なし
BRCA陰性

2023年2月より術前抗がん剤。ddec4回、ドセタキセル4回
2023年7月、部分切除

病理検査結果→治療効果判定2A、腫瘍3ミリに縮小、断端検査陰性、リンパ転移なし
(センチネルリンパ生検0/4)、ki67 10パーセント

必要な情報かわかりませんが、科学閉経してましたが今年の春頃生理再開しています。
その後以前からの婦人科系持病を抑えるためジェノゲストという黄体ホルモン剤を服用し、再び生理を止めています。

術後1年以上経ち、1年目である先月の血液検査とマンモも異常なしでした。

ところが1年目検診の少し前より、右側肩甲骨の内側(肩甲骨と背骨の間)に、ピンポイントで押さえると痛い場所があります。打ち身のような痛さです。

田澤先生の過去回答を読み漁り、“その症状は骨転移ではない” “ホルモンバランスの不安定によるもの” などのお見立てに安堵してます。

ただ他の質問者様が「痛かったり痛くなかったりする」「痛む場所が日々変わる」と言ってるのに対し、私はこの一ヶ月、一箇所だけがピンポイントでずっと痛むという状況だったので不安になりました。一ヶ月経った今は安静時にもズキズキも痛むことがあります。

そこで田澤先生の”心配なら整形のレントゲンを受けると良い”という過去回答を胸に近所の整形を受診したところ、「レントゲンでは骨転移はわからない、それでも良いか」と言われ、動揺しつつもそのままレントゲン撮影をお願いしました。
結果、痛む部分(右側肩甲骨の内側)には異常はなく、レントゲンでは転移はわからないと事前に言われたものの「転移してる様子は無い」と言っていただけました。
それとは別に、縦に並ぶ背骨のうちの一つが、上部が凹んできている、骨粗鬆症が始まりかけてるかもしれない、と言われました。

とても安心したのですが、レントゲンで骨転移はわからない、とあらかじめ申し入れられたということは、お若い先生のためこれまであまり骨転移の診断のご経験がなく、誠に失礼ながら骨転移の異変を骨粗鬆症と捉えてしまった可能性は無いだろうか…という考えが、後日よぎりました。

そこで今回お尋ねしたいのは以下です。

①骨転移で背骨の一つの上部が凹んでくる事はあるのか。そして骨転移と骨粗鬆症を間違える可能性はあるのか。

②次の定期診察(11月)で乳腺の主治医にCT検査をお願いしたほうが良いか
という点です。

ご多忙のところ恐れ入ります。読んでいただきありがとうございました。

余談ですが、当時こちらのサイトを知らず無知だったため術前化学療法を選んだことを後悔してます。今更仕方ないことですが…
もっと早くこちらにたどり着きたかったです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

症状自体は極めて典型的な「女性ホルモン刺激症状」です。
化学療法閉経から回復して再度黄体ホルモンを投与していることからも矛盾の無い症状と言えます。

「レントゲンでは骨転移はわからない、それでも良いか」
⇒私の患者さん達の中にも整形外科に行くと必ず言われる「あるある」発言と言えます。

ただし「疼痛の原因となるほどの転移」であれば、単純レントゲンで所見はありそうに思います。
どうしても気になるなら「その部位をピンポイントに造影MRI」となります。(それで安心できるので有れば、それもいいのでは?)
ご参考に。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/10/3
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