[管理番号:11952]
性別:女性
年齢:46
病名:
症状:乳頭分泌液が黄色から茶褐色へ、そして鮮血へ変化
投稿日:2024年08月07日
田澤先生、おはようございます。
いつも乳がんプラザで勉強させてもらっています。
3月に市川にて乳頭分泌でお世話になりましたID:○○です。
当時は透明に近い黄色の乳頭分泌があり、
乳管造影をして頂いた結果、乳管内に腫瘍が認められました。
先週、同じ乳管からかは不明ですが、下着に茶褐色のシミが付いていることに気付き、軽く絞ると血の混ざった分泌液が継続的に出ており、今は鮮血が出ています。
3月に検査して頂いた乳管と、血性分泌液が出ている乳癌が同一の場合、分泌液がyellowから血の混ざった茶褐色、そして鮮血に変化するということは、腫瘍が悪性の可能性が高いのでしょうか。
悪性だった場合は浸潤していますでしょうか。
再度、市川で外来予約をした場合、3月に検査して頂いた乳管と今回の血性分泌液がある乳管が同じものか診て頂けますか。
また、乳管腺葉区域切除の手術枠が限られていると乳がんプラザで以前読んだ記憶があるのですが(記憶違いでしたら申し訳ありません)、
手術を希望した場合、いつ頃手術を受けられますでしょうか。
質問ばかりで大変恐縮ですがよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳管造影をして頂いた結果、乳管内に腫瘍が認められました。
⇒実際のQにはIDの記載があったので電子カルテから乳管造影の画像を確認しましたが、「明瞭な陰影欠損=乳管内病変の所見」ですね。
○乳管腺葉区域切除をお勧めした筈ですが、(その当時は)ご希望されなかったということですね?
先週、同じ乳管からかは不明ですが、下着に茶褐色のシミが付いていることに気付き、軽く絞ると血の混ざった分泌液が継続的に出ており、今は鮮血が出ています。
3月に検査して頂いた乳管と、血性分泌液が出ている乳癌が同一の場合、分泌液がyellowから血の混ざった茶褐色、そして鮮血に変化するということは、腫瘍が悪性の可能性が高いのでしょうか。
⇒茶色や血性は、その乳管内病変から出血していることが示唆され、それは良性(乳管内乳頭腫)よりは癌の可能性が幾らか増加します。(血性=癌ではありません)
悪性だった場合は浸潤していますでしょうか。
⇒それは(経験上)殆どありません。
超音波で所見の無い程度の所見で癌だった場合、ほぼ非浸潤癌です(石灰化所見で超音波で所見がないケース同様)
再度、市川で外来予約をした場合、3月に検査して頂いた乳管と今回の血性分泌液がある乳管が同じものか診て頂けますか。
⇒それでもいいですが…
普通に考えれば「たまたま別の乳管に乳管内病変が出現」という確率は殆どないので、(そもそも乳管内病変は証明されているので)乳管腺葉区域切除を(今度こそ)推奨します。
また、乳管腺葉区域切除の手術枠が限られていると乳がんプラザで以前読んだ記憶があるのですが(記憶違いでしたら申し訳ありません)
⇒寧ろ「極めて短時間の手術」なので隙間に対応できます。
手術を希望した場合、いつ頃手術を受けられますでしょうか。
⇒1か月位です。
【手術相談メールを受け付けました。】
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/16
***
質問者様から 【結果・経過2】
御礼
性別:女性
年齢:46歳
病名:乳管内乳頭腫(硬化性腺症)
田澤先生の診察:[診察あり]
田澤先生の手術:[手術あり]
投稿日:2024年10月15日
田澤先生、おはようございます。
この度は乳管造影検査、手術、病理検査結果説明までお世話になりまして本当にありがとうございました。
今回の病理検査の結果を聞いて、
久しぶりに何の不安もなく週末を過ごせたことにホッとしております。
昔から「血」と「痛み」が極端に苦手なため血性の分泌液を見ただけで失神してしまい、そんな私が手術に耐えられる自信もありませんでしたが、
田澤先生をはじめ、麻酔科の先生、看護師さん達のお陰で無事に手術を乗り越えることができたこと、改めて感謝申し上げます。
ようやく今日までのことを冷静に振り返ることができるようになった今、麻酔から目覚めた時に手術室の看護師さんが「出血少量」と仰っていたのを記憶しており(先々週の先生のコラムで「出血少量」が「10ml以下(小さじ2杯以下)」と知って)、自分の手術の出血量の少なさに驚いています。
そして、痛みと吐き気に苦しむこともなく、術後2時間でトイレにも歩いて行けて(本当は4時間まではベッド上で安静でしたね。。)、
仕事にも手術した週の金曜日に復帰することができ、
手術の傷跡もとても綺麗で、
感謝の一言では足りないくらいの感謝の気持ちでいっぱいです。
先生、本当にスーパードクターです!
手術をしてもらうと決めてから結果を聞きに行くまでの間に急に涙脆くなってしまい、ちょっとしたことで1日に何度も涙が溢れてきていましたが(先週の水曜日は診察の順番を待っている間に涙乾き切って、診察室で先生の前で泣かずに済みました)、
これからはあまり泣くことなく、田澤先生に診て頂いた恩を忘れずに元気に過ごしていきたいと思います。
田澤先生と乳がんプラザは神様のような存在です。
これからも乳腺の症状で悩んでいる沢山の方が、乳がんプラザを見て田澤先生に辿り着けることを願っています。
そしてこの場をお借りして、これから治療を始められる(同じ日に手術された)方や治療中の皆様の治療が順調に進むことを心よりお祈りしています。
手術申込みをしてから、迅速で丁寧にご対応頂いた秘書室の後藤様にも心から感謝致します。ありがとうございました!
診察、手術とお忙しい日が続いていると思いますが、気温差のある季節になりますのでご自愛ください。
<Q&A結果>
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【結果】の送信は、【質問】として扱わないので
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
20224/8/16
(本日から可能です。)
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