[管理番号:11504]
性別:女性
年齢:65
病名:乳がん
症状:術後、医療機関から提示された放射線治療、ホルモン療法を行わず経過した乳がんの乳房表面に突起した物
投稿日:2023年12月20日
初めまして。本日、ネットで乳がんの皮膚転移について「局所再発の最終段階だ」という田澤先生の知見を読みました。以下、具体的な情報を加味しつつ質問いたします。私は乳がん温存手術後、放射線治療を含む一切の治療をしなかった者です。その上でこんな質問を今更……と先生に言われても仕方がないのですが。
私は現在60代後半にさしかかり、長く生きたいとか、長く生きられるという希望を強く持ち得ていません。「生きたい! でも死そのものは病ではない」と自身に思いこませているようでもあります。余命に関わることなので、専門家である先生のご意見を頂戴できればと思いました。簡単に手術関連記録の一部を記します。
手術:2013年(H.25)の2月下旬
手術箇所:左乳房の左斜め下か、乳首左横
私の触手による記憶では乳首斜め下にしこりがあったが、執刀医による図に
は乳首横に切除箇所が描かれていた。
腫瘍の大きさ:1.8センチ
術前臨床病期:Ⅰ、リンパ節転移なし
癌の性質:女性ホルモンの刺激により育つタイプ、ハーツー陰性、ハーセプトテスト1
骨転移、遠隔転移なし
新たなしこりは手術した箇所に術後2年で現れたので、再発したことを知ってはいました。乳房を触ったときの感触では術前にあったしこりと同じ位置に小さいものができていましたので。
ところが、1年?、半年前から手術した左乳房の横2センチぐらい脇側に寄った位置にしこり、徐々に突起として乳房表面に現れました。現在、表面積およそ6~7ミリ程度で乳首程度。とても硬いです。
再発箇所が斜め上に移動したのかな。いぼだから、いつかポロっと取れないかな?
などと楽観的に放置していました。赤みを帯びていますが、痛みはありません。かゆみは術前にもありましたし、今も時々は左右の胸全体に感じます。他の体の部位にもかゆみは感じるときはありますので……。
局所再発の最終段階という意味合いがよく分かりませんでした。最終段階後に全身転移があるという意味合いなのでしょうか。最終段階の先に何が起こりうるのでしょうか。
「更に病状が進行していき、治療が行き詰った際に、(乳がんの皮膚転移)が認められる」と書かれていたと私は受け取りました。治療が行き詰るのはなぜなのかを私は知りたいです。私は病院へ行き、治療を受ける経済力を長く持ちえませんでしたし、今後も見通しはつきません。QOLは医療分野のみで数値化できるような問題ではありません。
診察はいつかどこかで受けるときは必要になることはわかります。しかも、その時が死の時である可能性ことも否定できまん。
一人の医師が数百人、数千人の病と死を見つづけることは不可能なのと同じように、
一人の病はいつかどこかで金銭化され、商業化され、産業化されていく。そのことが病ではなかろうか、と私は感じてきました。
診察も受けないで、ご意見を伺うことへの不甲斐なさを感じますが、可能な範囲でお返事、ご回答をいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
半年前から手術した左乳房の横2センチぐらい脇側に寄った位置にしこり、徐々に突起として乳房表面に現れました。現在、表面積およそ6~7ミリ程度で乳首程度。とても硬い
⇒シンプルに…
これは皮膚転移(皮膚再発と同義)ではなく、局所再発の腫瘍が皮膚「浸潤」しただけのようです。
今のうちに手術で摘出しましょう
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/29
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