[管理番号:11465]
性別:女性
年齢:48
病名:
症状:TNBCⅡaリンパ転移なし 手術の3年2ヶ月後、術側の胸全体に湿疹のようなものが出現
投稿日:2023年12月04日
ご質問失礼いたします。
トリプルネガティブステージⅡa(リンパ転移なし)と診断され、術前抗がん剤半年(ACとパクリタキセル)、部分切除手術(3年2ヶ月前)、放射線治療、効果判定1bでがん細胞が残存していたため、術後にゼローダを半年飲みました。
1年前のマンモグラフィー、半年前のCT、1か月前のエコーでは再発の所見なしでした。血液検査も異常無しでした。
2週間前、突然術側(左)の胸の下部、乳房の下のライン、胸の内側に赤い湿疹発疹のようなものが広範囲に出現し、帯状疱疹の疑いとのことで一週間抗生物質を処方されましたが、治らず、
乳がんの治療をしてくれた大学病院で乳がんの皮膚転移の可能性があると言われました。地元の皮膚科(大学病院講師経験の長い)では乳がんの皮膚転移なら広範囲にバーっと湿疹が出てくることはないんだけどなあと言われました。
湿疹は、割と大きなものが一つ赤身を帯びて、少し膨らみがあり、押せば痒いか痛いかなあという感じで、あとのものは小さくて赤くて湿疹発疹になりかけていそうな状態に見えるものや、湿疹が治ったあとの茶色い皮膚のようになっている状態のようなものが術側の胸全体に点々と出現している感じです。
胸が爆発するような熱さや、心理的に落ち込んだ鬱状態のときのような胸の重さ(こちらにより一ヶ月前から更年期かもとのことで漢方が処方されています)、肋骨の痛さは半年くらい前からあります。左胸全体的に大きなしこりのような硬さは術後すぐからありました。
長くなりすいません。
こちら、術側の胸全体に現れた、中~小の、さほど突起もしていないが発疹湿疹が点在しているように見える状態で、乳がんの皮膚転移の可能性がありますでしょうか。
あるとしたらCTにもエコーにも映っていなかったものが突然大きくなって芽吹いてきた感じでしょうか。
その場合手術は不可能で、全身治療になりますでしょうか。
また、原発はトリネガですが進行の早い新しい炎症性乳がん型などが出現している可能性もあるでしょうか。
文章だけで大変恐縮ですが、ご返答いただけますと幸です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
乳がんの治療をしてくれた大学病院で乳がんの皮膚転移の可能性があると言われました。
⇒文章を読んでいて、(私も)帯状疱疹でないのであれば皮膚転移(再発)の可能性が最も高いと感じました。(主治医と同意見)
地元の皮膚科(大学病院講師経験の長い)では乳がんの皮膚転移なら広範囲にバーっと湿疹が出てくることはないんだけどなあと言われました。
⇒これは「全く」の間違いです。
こちら、術側の胸全体に現れた、中~小の、さほど突起もしていないが発疹湿疹が点在しているように見える状態で、乳がんの皮膚転移の可能性がありますでしょうか。
⇒上記の通り
その場合手術は不可能で、全身治療になりますでしょうか。
⇒手術は「範囲が広ければ」無理ですが、局所治療として(放射線照射後なので)当院ならBNCTという手段もあります。
★私的には、(照射後の)広範囲の皮膚転移こそBNCTの適応と考えています。
炎症性乳がん型などが出現している可能性もあるでしょうか。
⇒どうも皆さん「炎症性乳癌」を軽々しく口に出す傾向があることに(私は)気になっています。
★いずれ、そのようなQを一まとめにして今週のコラムに出すことを企画中です。
(これはこのAとは無関係な話ですが…)
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/18
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