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サブタイプの変化と今後について

[管理番号:11130]
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん
症状:術後のため特になし
投稿日:2023年5月25日

今年の1月から術前化学療法を行い、
5月に部分摘出手術とセンチパネル生検を受けました。

リンパへの転移はありませんでした。

針生検の結果ではトリプルネガティブでしたが、
病理検査ではホルモン陽性になり、
主治医からはサブタイプがルミナールBになると説明されました。

そのため6月より放射線治療とホルモン療法を行う予定です。

術前化学療法ではddEC療法後、
weekly PTXを12クール行う予定でしたが、
パクリタキセル1クール後にニューモシスチス肺炎を発症してしまい、パクリタキセルは中止となりました。

(ddECは4クール終わっています)
抗がん剤で腫瘍の大きさは15mm→12mmになりました。

検査結果詳細は下記の通りです。

針生検結果
invasive carcinoma, (g.) LyX, VX,
nuclear grade 1 (nuclear atypia 2, mitotic counts 1), histological grade II(tubule formation 3) ER-, 0% (intensity score 0, proportion score 0) PgR-, 0% (intensity score 0, proportion score 0) HER2/neu 陰性 (score 0)
Ki-67:66.7%

術後病理検査結果
腫瘍径:12x5mm(=浸潤径)
組織型: Residue of invasive ductal carcinoma, tubule forming type
組織学的波及度:f
Nuclear grade 2(Nuclear atypia 3, Mitosis 1) Histological grade I (Tubular formation 1, Nuclear polymorphism 3, Mitotic counts 1)
T分類:ypT1c
脈管侵襲:ly(-),v(-)
Extensive intraductal component (EIC): –
組織学的治療効果: Grade 1a
核腫大を伴う異型細胞が、管状に増殖しながら乳管外脂肪織まで浸潤
する像を認めます。
脈管侵襲像を認めません。
断端は陰性です。

ER(-), PgR(+)(50%, strong), HER2(-. Score; 0), CK5/6(-), Ki-67<1%

①この場合、サブタイプはルミナールBとなるのでしょうか?

②エストロゲンが陰性なので、ホルモン療法が効きにくいかもと主治医が言っていましたが、それでもホルモン療法をした方がよいのでしょうか。

③ホルモン療法では、どのような薬剤が第一選択肢として考えられるでしょうか。
(現在抗がん剤の影響で生理は止まっています。)

④化学療法がECのみになってしまいましたが、予後にどの程度影響があるのでしょうか。

⑤組織学的治療効果: Grade 1aとありますが、これはEC療法に対する評価と考えてよいでしょうか。

以上、よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①この場合、サブタイプはルミナールBとなるのでしょうか?
⇒そもそも抗がん剤をした後の状態なので判断はできません。

②エストロゲンが陰性なので、ホルモン療法が効きにくいかもと主治医が言っていましたが、それでもホルモン療法をした方がよいのでしょうか。
⇒ホルモン感受性は1%でもあれば、基本的にホルモン療法が推奨されるのです。

③ホルモン療法では、どのような薬剤が第一選択肢として考えられるでしょうか。
(現在抗がん剤の影響で生理は止まっています。)

⇒第1選択もなにも…

化学療法閉経は普通の閉経とは異なるのでtamoxifen一択となります。
★年齢的には、いずれ化学療法閉経から回復するでしょう(早ければ半年前後で)なので、最初からLH-RHagonist併用してもいいとは思います。

④化学療法がECのみになってしまいましたが、予後にどの程度影響があるのでしょうか。
⇒それは不明ですが…
 中止は妥当です。

⑤組織学的治療効果: Grade 1aとありますが、これはEC療法に対する評価と考えてよいでしょうか。
⇒そうなりますね。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/6/2
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