[管理番号:528]
性別:女性
年齢:41歳
先週の土曜日に左胸にしこりをみつけ、昨日、近所の病院でエコー検査を受けたところ、しこりの境目がギザギザした感じで気になるので大きな病院へ。
とのことで、今日、大学病院でマンモと、エコー検査を受けました。
その際、一週間後に結果が出て、局所麻酔をして針を刺して検査しましょう、と言われました。
この流れは、乳癌だと覚悟した方がいいのでしょうか?
エコー検査で怪しいと言われた場合、どの位の確率で悪性であるのか、不安です。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「境目がギザギザした感じのしこり」ですね。
回答
「しこりの境目がギザギザした感じで気になる」
⇒これは、「癌を疑う」所見です。
「大学病院でマンモと、エコー検査を受けました。その際、一週間後に結果が出て、局所麻酔をして針を刺して検査しましょう」
⇒やはり「癌を疑っている」ように思えます。
大学病院は「針生検による診断前に」(無駄に)MRIを撮影する傾向があります(私は、このQandAコーナーでその傾向を確信しました)
今回「MRIをオーダーしていない」事は、「MRIを診断目的で用いるまでもなく」マンモとエコーだけで確信を持てるから「MRIは不要」と考えたように見えます。
「この流れは、乳癌だと覚悟した方がいいのでしょうか?」
⇒最初の病院も次の大学病院も「乳癌を疑っている」ように思います。
「エコー検査で怪しいと言われた場合、どの位の確率で悪性であるのか」
⇒一概には言えません。
私の感覚では
・癌の可能性がある(30%程度)⇒癌の可能性が高い(60%)⇒癌で間違いない(100%)まで「かなり幅があり」ます。
◎あくまでも私の推測ですが、
癌の可能性がある(30%程度)であれば、「大学病院は,まずMRIを撮影し、針生検すべきかを考える」でしょう。
大学病院では『MRIで癌の所見が無いなら、針生検をせずに経過を見ましょう』となりがちなのです。(実際はMRIで癌が疑われない場合でも、癌はいくらでもあります)
今回は、大学病院で、「MRIをするまでもない」と考えてるようなので、癌の可能性が高い(60%以上)を想像します。