[管理番号:8169]
性別:女性
年齢:54歳
病名:乳がん
症状:術後に掌の痺れ、指の浮腫み
よろしくお願いします。
術前にウイークリーパクリタキセル3か月、EC3か月の後、12月上旬に温存、レベル2まで郭清手術を受けました。
麻酔から覚めると術側の掌が痺れており力も入らなくなっていました。
主治医からは原因がわからないと言われています。
今では痛みもあり、指も浮腫んでいます。
1月からは放射線治療が始まるので今よりも症状が酷くならないか心配しています。
何よりも原因がわからないのがつらいです。
原因は何だと考えられるでしょうか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「原因は何だと考えられるでしょうか?」
→「麻酔から覚めると」とあるので…
常識的に考えれば「手術の際」に原因があったと考えます。
一般論として「手術操作」もしくは(手術時間があまりにも長い場合には)「長時間の(術中の)腕の姿勢」なども候補とはなります。(どういう姿勢で、どのくらいの手術時間なのか不明なので、あくまでも可能性の範疇です)
質問者様から 【質問2 】
レベル3の郭清
性別:女性
年齢:54歳
病名:乳がん
症状:レベル3の郭清がされなかった
投稿日:2020年2月9日
先日はありがとうございました。
検査の結果、神経がかなり傷んでいるとのことでリハビリを行うことになりました。
実は他にも気になることがあります。
こちらの方が重要なんですが。
定期健診の際、腋下に一つ、鎖骨下に一つリンパの腫れがありました。
レベル3まで郭清してほしいとお願いしましたが腕が腫れる、大胸筋を切除しないといけない、放射線があるからと押し切られてしまいました。
近畿で有名な乳がん専門クリニックなのにレベル3の郭清もできないのかと愕然としました。
先生のブログには大胸筋を切除とは書かれてなかったと思うんですが・・・
今放射線照射中ですが放射線後に郭清することは可能でしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「近畿で有名な乳がん専門クリニックなのにレベル3の郭清もできないのかと愕然としました。」
→レベル3郭清は非常にデリケートなので、「技術の伝承」が難しいのです。
例えば私が若い医師に伝えるとしても、
「視野が悪い」上に、大静脈に接しているので「見ている(指導している)側がハラハラして、生きた心地がしない」のです。
「先生のブログには大胸筋を切除とは書かれてなかったと思うんですが・・・」
→その通り、胸筋を切除する必要はありません。
あくまでも剥がして「引っ張ったり」「割ったり」するだけです。
近いうちに乳がんプラザで公開する「江戸川病院での診療」の中で詳細をアップする予定です。
「今放射線照射中ですが放射線後に郭清することは可能でしょうか?」
→放射線をかけると「癒着する」ので、難易度がかなり高い(大静脈から外せない。
無理やり外そうとすると出血する)です。
お勧めできません。