[管理番号:8111]
性別:女性
年齢:58歳
病名:浸潤性乳管がん(トリプルネガティブ)ステージⅠ
症状:
9月下旬に右胸のしこりに気づき、ブレストクリニックを受診したところ
8mmのトリプルネガティブ、浸潤性乳管がん、グレード3と診断され手術を受けるために大学病院を受診しました。
・造影剤を用いたMRI検査では径11mmだったこと
・今年1月のマンモ撮影で異常なしだったこと
それらを踏まえ、早期増殖を懸念し切除手術を先に行い
術後、半年の抗がん剤治療(EC療法+ドセタキセル)
放射線 25回
の治療方針で合意しました。
11月中旬に手術し、病理組織診断の結果が以下になります。
Histological grade:Ⅱ(t3n2m1)
Tumor size: 4×4mm,pT1a f, Ly+,V-,pNO(0/1)
Estrogen:0% Progesteron:0%
Ki-67 index: 10-15%
Hercep test: 0
HER2 gene amplification:negative
リンパ節転移 0/1
リンパ管侵襲を認めますが静脈侵襲像は認めません
切除断片は陰性
がん組織の径が4mmだったことから、抗がん剤治療が必須ではないとの説明を受け、どうすべきか悩んでいる状況です。
考える時間が欲しいのもあり、放射線治療を先に行うことをまず決めました。
・術前検査で11mmだったのが、実際4mmというのはありうることでしょうか。
・トリプルネガティブ4mmで抗がん剤治療を行わなかった場合
抗がん剤治療を行った場合と比べて再発リスクは何%程度上がるでしょうか。
先生が「5mm以下なら抗がん剤不要」とおっしゃられているのを拝見し、
抗がん剤の副作用の苦しみから解放されるのでは、と期待しつつも
看護師さんからの「今なら抗がん剤治療は半年だけど、再発時は無期限になりますよ」という言葉が引っ掛かって決心がつきません。
どちらに踏み切るにしても、背中を押していただけるアドバイスがいただけたら幸いです。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
超早期がん、早期発見早期治療大変良かったです。
「・術前検査で11mmだったのが、実際4mmというのはありうることでしょうか。」
→画像診断と病理診断が乖離するのは仕方がないことです。
「・トリプルネガティブ4mmで抗がん剤治療を行わなかった場合
抗がん剤治療を行った場合と比べて再発リスクは何%程度上がるでしょうか。」
→そもそも4mmでのデータはありません。(再発率自体低いので上乗せは殆ど無いと思われます)
「先生が「5mm以下なら抗がん剤不要」とおっしゃられているのを拝見」
→その通りです。(当院なら抗がん剤しません)