[管理番号:7909]
性別:女性
年齢:38歳
病名:潜在性乳がん
症状:リンパの腫れ、体の痛み
田澤先生、よろしくお願いします。
乳がんと診断されてから、友人の紹介でこちらのサイトを拝見させてもらっています。
この度、左潜在性乳がんステージⅣと診断を受け今後の治療方針について意見をいただければと思っています。
組織診断の結果、タイプはルミナールA(ER.PgRともに90%後半、HER-2 陰性、Ki67 19%だったと思います。
(手元に資料がないため記憶の中の数字で大変申し訳ないです。)
PET-CTの結果、全身の骨と肝臓(2箇所)に集積を認めています。
原発であろう左乳房にはうっすらと僅かながら色がつく程度でした。
組織診断をした左腋窩のリンパ節からがん細胞が出ていたためがんと診断がつき、PETの結果ステージⅣと診断されました。
※乳房の造影MRIは喘息もちかつ、検査日に喘息症状が出ていたため中止になりました。
主治医から手術は行わず、ホルモン治療と抗がん剤、骨の痛む部分に放射線を当てていくと簡単に治療の流れを説明して頂きました((下旬)日に改めて詳しく話を聞いてきます)。
私としては悪いものを取ってほしいと思うので、左乳房全摘、リンパ節郭清を望んでいるのですが田澤先生ならこの状況でどうお考えになりますか?
主治医は手術をすると抗がん剤が使えない期間が出てくることも懸念しているようでした。
情報が不足していることは重々承知の上で質問させていただきました。
よろしくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「左乳房全摘、リンパ節郭清を望んでいるのですが田澤先生ならこの状況でどうお考えになりますか?」
⇒私はステージ4の局所治療(乳房や腋窩リンパ節の手術)は、全く否定しません。
ただ、バランスが必要です。
質問者の場合には「全身の骨と肝臓(2箇所)に集積」とあるので、まずは「全身療法(抗がん剤)による全身のコントロールが優先」されます。
そのうえで、「全身治療の一環」としての手術が推奨されます。
★「全身にあるから」と局所を放置すると、皮膚浸潤などを起こしてQOLを著しく損なう原因となるからです。
「主治医は手術をすると抗がん剤が使えない期間が出てくることも懸念」
⇒術後1週間で抗がん剤を再開すれば、「1週間しかロスしない」ですよ?
質問者様から 【結果2 】
ホルモン療法を始めました
性別:女性
年齢:38歳
病名:潜在性乳がん
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
田澤先生に回答をいただき心の中の霧が晴れ、
気持ちが落ち着いた状態で主治医との面談に臨むことができました。
主治医とも相談した結果、まずはホルモン治療から取り組むことにしました。
今回は、稚拙な文章、情報不足の中、回答いただきありがとうございました。
<Q&A結果>