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胸の再建

[管理番号:314]
性別:女性
年齢:54歳
 
 

質問者様の別の質問

質問が新たな内容のため、別の管理番号としました。
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管理番号:920「いよいよ、ティシュッエキスパンダーを入れます」

 
 

質問者様の別の質問

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管理番号:929「868番の質問者の方へ」

 
 
こんにちは、先生がまえに勤務されていました、仙台の病院でお世話になった者です。
やっと胸の再建をしたいと思っているところ、再建について心配な事があります。
私の場合は、癌の種類はトリプルネガティブで、術前抗がん剤治療を受けて、しこりがすこし大きくなって急遽、手術をしました。
今年の五月で手術後2年が過ぎます。抗がん剤治療が効かなかった人は予後がわるいと一般的には言われているようです。
再建はインプラントを考えています。再建をはじめて定期検診を受けたとき、再発がわっかった時には、再建は取りやめですか?
もちろん、形成外科の先生も信頼できる方だと、知り合いは言いますので、まずは乳腺外科で、その旨伝え、形成外科の先生の診察も受けたいと思います。
先生はどう思われますか?
(2015年4月の質問)
 

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「術前化学療法をして、一昨年の5月に手術」というと、(ぎりぎり仙台にいた時期なので)化学療法や手術入院などで何度も診療する機会があったのだと思います。(主治医ではないかもしれませんが…)
 「あの当時の仙台」と聞くと、(懐かしさというよりは)非常に大変だった毎日が思い出されます。(いつも、異常な忙しさで追われていた様子を皆さん御存じだと思いますが…)
 少し脱線していまいました。
 それでは回答します。

回答

「トリプルネガティブで、術前抗がん剤治療を受けて、しこりがすこし大きくなって急遽、手術」
⇒大変でしたね。
 術前化学療法が効かなくて、急遽手術というのは、我々にとっても(勿論、患者さんご本人、御家族にとっても)大変なストレスとなります。
 
 それをのりこえて、2年間無事に過ごされているので、乳房再建について考えるのはいいと思います。
 
「再建はインプラントを考えています。」
⇒術後照射はしていないのでしょうか?
 もし「術後照射をしていれば」皮膚の状況について「形成外科医」と「インプラント周囲の皮膜拘縮」について話し合いも必要となりそうです。
 
「再建をはじめて定期検診を受けたとき、再発がわっかった時には、再建は取りやめですか?」
⇒(考え方にもよりますが)治療優先となる事は間違いありません。
 やはり、一旦は中止(休止)となるでしょう。
 (その場合は)化学療法などをして病勢が落ち着いて(胸壁や所属リンパ節などの)「局所再発が無ければ」、再度可能となると思います。
 
「もちろん、形成外科の先生も信頼できる方」
⇒形成外科の「S野」先生であれば、私も仙台時代お世話になりましたが「腕もいいし、人間的にもとても素敵な」医師です。(ここだけの話、江戸川病院に居てくれたら『江戸川での乳房再建』も随分安心できるのですが…)
 是非相談してみてください。
◎大事なことは、「乳房再建前」に「きっちりとした全身検査をしておく」ことだと思います。
 このような際には、「PET」を用いてもいいと私は思います。(腫瘍マーカーが正常で、PETで異常所見が無いことが確認できれば十分です)
 
 

 

質問者様から 【質問2】

昨日は、千葉のメディカルプラザで診察をしていただきまして、ありがとうございます。
前日に予約を入れたにもかかわらず、心良く承諾していただき感謝しています。
診察の時に、左の胸(全摘の方)にエコーをかけながら大胸筋が萎縮していると、先生は言われましたが、再建するときに何か支障があるのでしょうか?
それから、2年ぶりに先生にお会いしましたが、少しやつれたような気がします。
先生も自分のお体、大切にしてください。
仙台にあります、公済病院の先生にお世話になったみんなは、先生がまた、公済に戻って見えるのを楽しみにしています。
 

田澤先生から 【回答2】

 おはようございます。田澤です。
 私の方こそ、最初気づかずに失礼しました。
 (途中から顔と名前が一致しました)

回答

「大胸筋が萎縮していると、先生は言われましたが、再建するときに何か支障があるのでしょうか?」
⇒インプラントによる再建の場合、まず「組織拡張器を大胸筋の裏」に留置して大胸筋(及び皮膚)を伸ばしていきますが、その際に支障になるかもしれません。
 その場合には「自家組織再建」も適応となります。
 形成外科のT田先生とご相談してください。
 (東北公済病院時代には、大変お世話になりました)
 私事ながら、「あの3.11大震災の日(忘れもしない金曜日) 揺れる手術台の前で向かい合って手術を一緒にした人こそ、T田先生」でした。
 
 

 

質問者様から 【質問3 手術後の検診】

こんにちは。
 
先日、乳がんの定期検診のことで、癌仲間の人と話して、私は定期検診は血液の検査と、担当の医師の方のエコーと触診を手術後いまは4ヶ月に1回受けていますが、その人は、3ヶ月に一度、技師さんに、お腹のあたりにエコーをしてもらい、肝臓に転移していないのか?調べてもらっているそうです。 
その人とは担当の先生が違います。サブタイプも違うので、その影響なのかとも思いますが、手術後は3ヶ月に1回ぐらい、お腹にもエコーをしてもったほうが良いのですか? 
回答、よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
 術後の定期検診は「施設によっても」違うし、術前のステージによっても異なりますが、さっすがに「3カ月に1回の腹部エコー(肝がターゲットでしょう)」は「あまり聞いた事がありません」

回答

「担当の医師の方のエコーと触診を手術後いまは4ヶ月に1回受けています」
⇒3~4カ月に1回の「診察(触診+エコー)」と「採血」は大体妥当なところです。
 質問者はホルモン療法をしていないようですが、「ホルモン療法」を行っていると「3カ月処方にあわせて」3カ月に1回の診察も多いパターンです。
 
「手術後は3ヶ月に1回ぐらい、お腹にもエコーをしてもったほうが良いのですか?」
⇒「3カ月に1回の肝エコー」は聞いたことがありません。
 考えられるとしたら、その方の「肝」に「気になる所見」があるので、「念のために、毎回肝エコーしておきましょう」という位です。
◎完全に「何もないのに、肝エコーを3カ月に1回やる」とは、常識的に考えられません。
 通常は「ハイリスクの人」でも「まずは腫瘍マーカー」で見て、「上昇するなら肝エコーやCT/PETなど」でしょう。(どんなサブタイプでも)
 
 

 

質問者様から 【質問4 胸の再建の不安】

こんにちは。 度々、質問をさせていただき、その都度、回答をしていただいて、本当にありがとうございます。
胸の再建のことで、担当医の先生と話をして、色々な事をお聞きして、聞きそびれてしまった事を、田澤先生に、質問をさせていただきたいと、思います。 まず。k先生の本には、お腹を切ると、そこにガンがはこびると書いてありました。もし自家組織で再建をする場合は下腹部
からの、脂肪を胸に移植すると思いますので、お腹を切ることになります。この情報は真実ですか?
もう一点は、今月の9日にCtの検査をしましたが、乳がんの手術をしていない腕からすなわち右腕から、造影剤を入れるはずでしたが、静脈に点滴用の針が入らず、結局、左の腕から、造影剤を入れました。左のうでは既に、リンパ浮腫になっています。 今後、再建をして術後、感染予防の点滴などする時には、腕ができなければ、今度は足にすれば良いのでしょうか?
回答、よろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答4】

 こんにちは。田澤です。
 いよいよ再建についての話をしてみたのですね。

回答

「k先生の本には、お腹を切ると、そこにガンがはこびると書いてありました。もし自家組織で再建をする場合は下腹部からの、脂肪を胸に移植すると思いますので、お腹を切ることになります。この情報は真実ですか?」
⇒私はK医師は全く信用していません。
 多くの乳腺外科医も同様でしょう。
 「腹直筋皮弁」だとは思いますが、心配は要りません。
 
「乳がんの手術をしていない腕からすなわち右腕から、造影剤を入れるはずでしたが、静脈に点滴用の針が入らず、結局、左の腕から、造影剤を入れました」
⇒今回はたまたまでしょう。(通常は健側からラインは取れると思いますが…)
 下肢からの点滴は「静脈血栓のリスク」からは勧められません。
 「抗生剤投与」もせいぜい術当日くらいであり、翌日からは「経口抗生剤」とできると思いますので「そこまで心配する必要」はありません。
 
 

 

質問者様から 【質問5】

 こんにちは。いつも、質問に答えだきましてありがとうございます。
 胸の再建のことも手術日も決まりほっとしていましたが、白斑の治療方針のこと
で、
 迷っています。昨日は、午前中は、東北大学病院で白斑外来、午後からは東北公済
病院で
 乳腺外科、形成外科の診察を受けて来ました。    白斑の症状は徐々に白く抜
けている
 部分が広がり、少し恐怖に思えるときもあり、常に自分の中で何とかしなければと
思っています。
 八月ごろに頭の後ろ側が2箇所一円玉ぐらいの大きさ、額のところ3箇所が白く
ちょっと
 抜け始めそうです。すごーく、いやな予感。また広がるのかと、。
 そこで、白斑外来の先生に、下記方法を提案していただきました。
 
 光線治療(ナローバンドuvb)といっしょに治験でやっている飲み薬(成分わか
らず)をやる。
 もう一つの方法は、
 ステロイド点滴を何クールかやる。とりあえず1クール入院してもらい、連続で3
日間す
 る。あなたは乳がんなので、腫瘍への影響や胸の再建への影響もあるとおもうの
で、乳腺外科 の先生に、ステロイド点滴をできるのか?お手紙を書き、渡して下さ
いとのことでした。
  
 ステロイド点滴に関しては、形成外科の担当医は組織拡張器を入れる手術日から1
か月あけた後なら、点滴3日間ぐらいなら、構わない。治験の飲み薬の成分を教えて
との事。
 乳腺外科の担当医の先生は点滴は副作用として、感染もある、だから、組織拡張器
をいれな がら支障はないのか?免疫もさがるし、リンパ浮腫も大丈夫なの?と 腫
瘍にかんしては
 今は体にないので、問題はないけどということでした。
 とても、今、迷っています。                        
    
 白斑の治療でステロイド点滴をやれば、白斑の白く抜ける症状を抑えるだけではな
く、白く
 ぬけた部分も小さくなる人もいるということ。 でも、副作用も多い。乳がんなの
に、免疫 を下げてどうするのか? 白斑外来の皮膚科の先生の治療方針の一つの、
点滴をすることにもしなった場合、乳がんの腫瘍は左にあったので、リンパ節もレベ
ル2まで取っており、もう、昨日の血液検査も左側から入れています。右側からの静
脈からは入りません。点滴は左側
 から入れるか? カテーテルを入れるのか? からだにカテーテルはいれたくありま
せん。
 やはり、乳がんの再発の防止のためにも、光線治療と治験の飲み薬の治療方針を選
んだ方が
 よいのでしょうか?
 先生はどう思われますか?
 

田澤先生から 【回答5】

こんにちは。田澤です。
白斑の治療に関しては「専門外」ですので、「乳腺外科の立場」からの回答となるこ
とをご容赦ください。
ステロイドは「ステロイドパルス」だと思いますが、敢えて「再建手術を控えてい
る」のに行うよりは「光線治療(ナローバンドuvb)といっしょに治験でやってい
る飲み薬(成分わからず)」の方が「点滴ラインの問題も含めると」好ましいと思い
ます。
♯ただし、治験の薬の成分の確認は必要です。
 
 

 

質問者様から 【感想6】

 こんばんは。早々と、ご回答ありがとうございます。 
やはり、今の主治医の先生と同じ考えなので、迷いもなくなりました。
ありがとうございました。