[管理番号:7852]
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳がん
症状:
はじめまして。
30代から毎年受けていた検診で昨年4ミリ幅の5個の石灰化がみつかり、
先生からは、半年経過観察をすすめられましたが、
突然のことで頭が真っ白になり、その場は帰り、色々調べていったらこちらの乳がんプラザのサイトに出会い、
何度も石灰化について調べさせていただきました。
経過観察には納得がいかず、
次の週に予約を入れまた先生に話を聞きに行きました。
カテゴリーは3と言われたので、マンモトーム生検ができるところを紹介してほしいとお願いしたら、ほぼ良性だと嫌な顔をされ、渋々紹介してくれました。
大きな病院での担当医も、これなら良性だと思うとなりましたが、
私がマンモトーム生検をやりたいと食い下がらなかったので、
これまた渋々MRIからやりましょうとなりました。
乳がんプラザで読んでいたので、きたな無だなMRI。
と思いましたがマンモトーム生検を近くでやれるならと
MRIを受け、結果問題ないとなりましたが、どうしてもお願いしてマンモトームの予約もしました。
当日、乳腺外科の先生らしき人2人と技師さんが二人。
切開したところで、担当医がきまして、
いざとろうとしたら、この場所は取りにくい、合併症が起こる可能性があるからやめた方がいいと言われ、
この担当医じゃダメだと思い、やめることに同意しました。
担当医は半年経過観察とし、2月にいき問題ないとなりました。
ただ担当医が3月で転勤のお知らせが貼ってあったので、チャンスが来たと思い次の検診でマンモトームを依頼しようと思っていました。
今年8月、女医さんが担当となりエコーをしたところ、
8ミリのシコリがあると言われました。
本当に後悔しました。
一年前に田澤先生のところに行っていたらと自分を責めつづけました。
すぐに生検、cT,MRIをし結果は
転移は無し、
浸潤1センチ
非浸潤あり
ER95% PgR95%
DISH陰性1+
グレード1
ki67 16%
ステージ1
でした。
普通なら早期だったとほっとするところですが、
実は昨年11月に会社の健康診断で肺が引っ掛かりました。
その時点で石灰化は分かっていたので、乳腺の先生、呼吸器科の先生にも伝えました。
CTをとり、検診で写っていたものは問題なかったのですが、
少し気になる影があると半年経過になり、
今年6月またCTをとったら、少し嫌な顔をしているね。
とまた半年経過となりその後
治療を考えましょうと言われました。
今年8月シコリガ見つかり、総合病院でとったCTにも写っていましたが、
転移はないとの見解でした。
乳腺の担当医にも、聞きもう一度診てもらいましたが、
大丈夫でしょうとのことでしたが。
1年前にとったMRIには今回のシコリがあったのか診てもらったら、小さくうつっていました。
1年前には5ミリくらいだったのかもしれません。
質問ですが、
1年前からシコリがあったとすると肺に遠隔転移していることはありえますか?
転移だった場合でも全摘手術はできますか。
温存か全摘かはこちらのQ&Aで何度も読ませていただいたので、
全摘、再建なしでいくつもりです。
先生はドレーンなしの3泊4日と読みました。
子供も小学生で仕事もしているのでドレーンなしの皆さんの術後感想をみていると、手術を受けたい気持ちでいます。
ただ遠方なので、術後リンパ液がたまったりしたら、すぐに行けない場合は皆さんどのようにされていますか。
もしお願いするとしたら、
手術はいつ頃になりますか。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問者の「早期発見への情熱」に対し、全く応えられていなかった(ここに登場してくる)乳腺外科医達。
(その当時から)乳がんプラザを見ていたとのこと。 何とも歯痒い思いが伝わってきます。
「1年前からシコリがあったとすると肺に遠隔転移していることはありえますか?」
⇒それは、ありません。
「転移だった場合でも全摘手術はできますか。」
⇒それも問題ありません。
★遠隔転移があった場合の手術に関してですが(今回は、違うと思いますが)
その遠隔転移が十分にコントロールされていればいいのです。(転移かどうか?迷う時点で問題ありません)
「先生はドレーンなしの3泊4日と読みました。」
⇒これは勘違いですね。
数年前から「50歳代までは全摘でも2泊3日」としています。(必要ないから)
「術後リンパ液がたまったりしたら、すぐに行けない場合は皆さんどのようにされていますか。」
⇒貯まらないから大丈夫です。
「もしお願いするとしたら、手術はいつ頃になりますか。」
⇒1か月が目安です。
〇診断までの経緯はとても残念で(同じ乳腺外科医として)憤りを感じます。
後悔の無い様にしましょう。
質問者様から 【質問2 】
肺の転移について
性別:女性
年齢:41歳
病名:乳がん 硬がん
症状:
田澤先生、お忙しいなかお返事をくださりありがとうございます。
まさか、お返事をいただけるなんて思ってもいなくて、
驚きと嬉しさでいっぱいです。
先生と繋がることができ
とても心強くなりました。
ありがとうございます。
質問メールをした後に
病院で術式を決めて報告する日になっていたので、行って来ました。
(お返事は病院に行った日の夜に確認しました。)
前回の質問の通り、私は(その時点では)がん確定する前からある肺の影についてやはり心配していて、
心配したままで手術に向かう気持ちも固まらず、術式までも悩みだしてきました。
主人と話し合い、担当医に気持ちを伝えて今からCTを借りて肺のかかりつけ医に行けるか聞いてみることにしました。
担当医は嫌な顔をするか心配しましたが、
全くそんなことはなく、CTも渡せるし、同病院内の呼吸器科内科に聞いてもくれることになり肺のかかりつけ医からデータを
送ってくれるように手配もしてくれました。
担当医も田澤先生と同じ意見で、
転移ではないと思うと、なんどもCTをみてくれましたが、わたしがあまりに心配な顔をしていたので、対応してくれました。
ただ、もし違うと思うけどこれが転移だったら、
手術はしないと言われました。
全身治療となりますとのことでした。
(中旬)日に、その結果を聞きに行くのと術式を決める事になっています。
10月(下旬)日に手術仮予約しています。
前回の担当先生たちとは違いすぐに対応してくれ、心配事も全部聞いてくれて、この先生の手術で近くの病院でと思っていました。
(お返事をいただく前までは。)
しかし、今手術を目の前にして、この先生の実績はどうなのか、
転勤してしまって、この先長い治療時にまた前任の先生のような方に変わる可能性だってあると思います。
田澤先生を1年前から知っていて、
手術をお願いできるかもしれないのに後悔しないのか。
お返事をいただいてから色々考えました。
手術を依頼するなら田澤先生にお願いしたいです。
質問です。
①もし肺の転移や他の肺の病気の可能性があった場合、
江戸川病院は呼吸器内科がないと、Q&Aで見たことがあります。
転院は難しいでしょうか。
転院より先にセカンドピニオンで田澤先生に診ていただいた方がいいでしょうか。
②遠方からの…のコラムも読みましたが、
ホルモン治療ならそちらに3ヶ月に1回通うつもりです。
もしki67が病理診断で高くなり抗がん剤となったら江戸川病院までは車で3時間半かかりますので今の総合病院にいきたいと思っています。
それはまた乳腺外科に通うことになるのですか?腫瘍内科?ということになるのですか?
転院すると気まずくなったりしないのか気になります。
③9月初旬に確定診断を受け、10月(下旬)日手術予定でした。
18日に結果を病院に聞きに行き、その後紹介状を書いてもらい、
次の水曜日に一般受診をすると手術は1ヶ月後になりますよね。
確定から3ヶ月たってしまいます。
(2ヶ月以内が理想とみました。)
早く手術をお願いすることはできませんか。
術前検査まで終わっています。
2回受診も早めにいけます。
④全摘で2次再建を検討しています。
できたら一緒にやりたいですが、
日程的に難しいのかも知れませんが相談したいです。
⑤手術日ギリギリでの転院はよくあることではないと思います。
担当医にはどのように伝えたらいいのでしょうか。
もしかしたら肺の方でも総合病院ではお世話になるかもしれないので、気になるところです。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「①もし肺の転移や他の肺の病気の可能性があった場合 江戸川病院は呼吸器内科がないと、Q&Aで見たことがあります。」
⇒これは勘違いですね。
「呼吸器外科」はないが、「呼吸器内科」は以前からありました。(4年以上前から)
ただ、呼吸器外科も今年夏に新設されました。
「転院より先にセカンドピニオンで田澤先生に診ていただいた方がいいでしょうか。」
⇒肺は、いずれにせよ無関係です。
当院で手術をすると(ほぼ)決めているなら「転院」でしょう(この場合、手術申し込みメールからのアクセス)し、迷っているなら「セカンドオピニオン」となるでしょう。
「それはまた乳腺外科に通うことになるのですか?腫瘍内科?ということになるのですか?」
⇒これは、その病院によります。
病院によっては「抗がん剤は全て腫瘍内科」というところもあれば、「再発の抗がん剤だけが腫瘍内科」となるところもあり、さまざまです。
「その後紹介状を書いてもらい、次の水曜日に一般受診をすると手術は1ヶ月後になりますよね。」
「早く手術をお願いすることはできませんか。」
⇒(紹介状ができるまで待たずに)「手術申し込みメール」すれば、その時点から最短の日程を仮押さえしつつ、外来受診を組むこともできます。
「④全摘で2次再建を検討」「できたら一緒にやりたいですが、日程的に難しいのかも知れませんが相談したい」
⇒2次再建ならば問題ない(術後半年以降が目安)ですが、同時再建の場合には2つの問題があります。
1.BIA-ALCLの問題で、組織拡張器ならびにインプラントの供給に難がある。
もともと使用されていたテクスチャードタイプは今でも使用できず、(仕上がりに難がある)スムースタイプのみの供給が始まったばかりです。
★無論、自家組織再建であれば問題はありません。
2.形成外科を受診してから日程が決まる。
この場合には、「手術申し込みメール」であっても事前に日程を仮予定にしておくことはできません。
「担当医にはどのように伝えたらいいのでしょうか。」
⇒(都内の方でなければ)「実家のある東京での手術の方がサポートが受けやすいから」などが無難でしょう。
「もしかしたら肺の方でも総合病院ではお世話になるかもしれない」
⇒肺は、この際、無関係に進めるべきでしょう。
引き続き「肺のかかりつけ医」で診てもらえばいいと思います。