Site Overlay

葉状腫瘍の手術と重要事項

[管理番号:7569]
性別:女性
年齢:46才
病名:葉状腫瘍
症状:

2018年4月会社の人間ドックにて超音波検査にて要再検査となり、2018年5月に近所のクリニックに行ったところ、問題なしの判断でした。
(今から考えると画像を持っていったのに確認されず、近所だというだけの理由で病院選びをしたことを後悔しています)

2019年7月に自分で胸のしこりを発見したため、近所のクリニックではなく5年前にかかったしっかり目の印象のクリニックにかかりました。
マンモグラフィーとエコーを行い、エコーで見ながら太めの針を指しますと細胞?組織?を取られました。
診断は葉状腫瘍または線維腺腫であるが、昨年なかったものであれば急な成長から葉状腫瘍を強く疑うとのことでした。
腫瘍は現在3.5cmでした。

場合によっては対処法がなく看取るしかないためガンより恐ろしい病気と教えてもらい、
また線維腺腫と診断されながらも摘出したら葉状腫瘍であったという事例が多いこともネットで調べて知りました。

再検査を実施して見落としてしまった?近所のクリニックに対しての不信感もあり、とにかく確実なお医者さまにしっかりマージンをとって再発を確実に避けるように、一刻も早く切除したいと今は思っています。
(現在診断してもらっているクリニックは手術は実施されていません)

①田澤先生にぜひお願いしたいのですが、予約は相当待たなければならないでしょうか。

(葉状腫瘍は成長していくと聞いており、処置が遅れる心配もあります)
②お願いする場合、紹介状を現在の医者に依頼すればよろしいでしょうか。

③私の事例の場合、何日ぐらいの入院または通院になりますでしょうか。

(できるだけキャリアもあきらめたくないので最短で計画的に積極的治療を進めたいと思っています。)
④お願いできない場合、手術をするお医者様にどうしてもお願いしておく事項を差し支えなければ教えてください。

図々しいお願いで申し訳ありません。
ちょうど新しいことにチャレンジしようと思っていた矢先にわかったことで病気に負けたくありません。
アドバイスどうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「診断は葉状腫瘍または線維腺腫であるが、昨年なかったものであれば急な成長から葉状腫瘍を強く疑うとのこと」
⇒正しい判断です。
 ただし、「葉状腫瘍または線維腺腫」という表現からは、「境界悪性以上の葉状腫瘍ではない」と推定できます。

「場合によっては対処法がなく看取るしかないためガンより恐ろしい病気」
「また線維腺腫と診断されながらも摘出したら葉状腫瘍であったという事例が多い」

⇒これも正しい。
 葉状腫瘍は(癌とは異なり)「手術が唯一の治療」となります。
 また、(局所)再発するとグレードが上がっていくことも知られています。(それだけ、初回手術が重要だということ)

「しっかりマージンをとって再発を確実に避けるように、一刻も早く切除したい」
⇒その通りです。

「①田澤先生にぜひお願いしたいのですが、予約は相当待たなければならないでしょうか。」
⇒そんなことはありません。

 現在3.5cmとのこと。(5cm以下で手術するのが理想です)
 「手術申し込みメール」してもらえば、「手術日を仮予約」しながら案内できるので1か月以内におさまると思います。

「②お願いする場合、紹介状を現在の医者に依頼すればよろしいでしょうか。」
⇒それがスムーズです。

「③私の事例の場合、何日ぐらいの入院または通院になりますでしょうか。」
⇒「くらい」ではなく、2泊3日(前日入院、翌日退院)です。(例外はありません)

「④お願いできない場合、手術をするお医者様にどうしてもお願いしておく事項」
⇒自分が何に「priority」を置いているのか? それを医師に伝え、それを理解してくれない(同意してくれない)医師は是非、避けましょう。

 このQandAにもしばしば登場しますが…
「癌ではないので、マージンは取る必要ない」として「傷など整容性」を優先して、(結局)断端陽性となる医師が(いまだに)います。

 ★葉状腫瘍の場合には特に「傷の大きさ」ではなく「きちんとしたマージン」これに優先順位を持っていることを伝えましょう。

「手術申込」メールはこちらをクリックしてください。