[管理番号:7486]
性別:女性
年齢:35歳
病名:左浸潤乳管癌
症状:
5月末に乳がんが分かり、ルミナールaのしこり
2.1と診断されました。
ルミナールaは、増殖スピードも遅く、悪性度も低く、再発率もそんなに高くはないと認識しております。
その中で、術前CTやエコー、プリモビストで肝転移が疑われています。
プリモビストでは、確定診断に至らないのでしょうか?確かに、画像上、典型的血管腫の様に、辺縁から染まり全体的に染まるという結果になっておらず、辺縁にでてるかなぁっていうくらいでした。
大小併せて、4ミリ~12ミリの腫瘍がいくつかあるようです。
そのいくつかは典型的血管腫の幼なのですが、いくつかは判別しにくおという結果になっています。
造影CTやエコーでは血管腫の可能性とも言われていますが、プリモビストでは肝転移疑いと言われています。
そのため、肝生検をすることになったのですが、
①現時点では、肝転移と血管腫の可能性はどちらが高いのでしょうか。
②また、ルミナールaであり、腫瘍2.1センチでも、遠隔転移などはどれくらいの確率であるのでしょうか。
お忙しい中申し訳ありません。
乳癌の診断がついてから、昨日で1ヶ月。
その後
転移の可能性なども指摘されて、胃痛になやまされています。
ぜひご回答をお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
画像を見ていないので「どのくらいの確率?」みたいな質問には回答できませんが…
造影CTで血管腫疑いならば、「血管腫の可能性が圧倒的に高い(いくつかの血管腫の中に、「ここだけ肝転移?」みたいなケースはあまりないと思います。)」と思います。
質問者様から 【質問2 】
肝生検結果とその後の選択について
性別:女性
年齢:35歳
病名:乳癌
症状:
以前はご回答いただきありがとうございました。
肝生検結果、腫瘍の性質と大きさから、組織が取れずに、転移とも転移とも言えない結果となってしまいました。
4ミリ~12ミリの12個多発している腫瘍のうち、みっつから生検を試みました。
今までに、造影CT・造影エコー・造影MRI・単純エコー・単純CTとしていますが、画像上では、転移でも肝血管腫でも典型的な画像ではないとのことです。
生検結果が出なかった事については、仕方ないと思っていますが、今後の選択肢についてです。
①肝転移については、一旦保留で、乳房切除もせずに、ルミナールaタイプの為、先ずはホルモン療法。
そして、3ヶ月~半年後に肝臓の腫瘍がどうなっているかの確認。
そこで肝臓の腫瘍が小さくなっていたら肝転移。
②肝転移について明らかにするために、開腹して、細胞を取って調べる。
開腹手術までの期間、ホルモン療法をするかどうかは聞いていません。
③肝転移については、一旦保留で、まず乳房切除をしてしまう。
ホルモン療法も同時に行い、その後、3ヶ月~半年後の肝臓腫瘍の変化を確認する。
というものです。
最初は、気持ちの問題もあり、乳房切除をして、ホルモン療法をし、肝臓腫瘍の変化をみる。
という選択を希望(生検結果がグレーだった場合、そうしてもらおうと言ううもりでした。)していましたが、ホルモン療法
をしつつ、ガンのある乳房を切除していなくてもデメリットは特にない。
術前抗がん剤をして、ガンを小さ
くしてから手術する人もたくさんいるから、とのことで、主治医は①を勧めておりました。
もちろん、希望があれば、希望を、かなえたい、と。
肝転移だった場合、乳房切除をしたとしても、無駄な侵襲になるとのことです。
確かに、私の考えではありますが…
手術をして、乳房全摘となれば、5歳と2歳の子がいるので、今の時点で何らかの説明をいまからしないといけません。
そして、乳房切除しなければ、例え肝転移であっても、見た目は変わらず、こどもたちにとっては今までと何ら変わりのない生活が続きます。
肝転移でなければ、乳房切除もするわけですが、そうなると、私自身もそのときだけは、悪いものを取ったからだよ、と明るく説明出来る気がします。
ルミナールaなので、全く再発転移がないわけではありませんが、やっぱり生きれる!!!っていう気持ちはどこか強いように感じます。
病気の診断結果のことだけでなく、家庭的な事も含めてしまって申し訳ないですが、今は、乳房切除をせず、ホルモン療法を続けて、肝臓腫瘍の変化を見てみようかな、と考えています。
そして、この場合、閉経前なのでホルモン注射も併用するべきでしょうか?
転移の白黒がつかず、黒と言われなかった事にホッとはしていますが、また半年後に、黒と告知される日がくる事は本当に恐怖でしかないです。
ただ、今告知されることなく、あと半年は今まで通り過ごせる、ということに喜びを感じています。
肝臓腫瘍が小さくなれば、やはり転移以外考えられないのでしょうか。
そして、肝血管腫であれば、ホルモン療法の有無に関わらず小さくなったり消えたりすることは考えられないのでしょうか。
まとまりのない文章で申し訳ありません。
先生のお考えを聞かせていただければと思います。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「先生のお考えを聞かせていただければと思います。」
→私なら、そもそも「手術以外の選択肢」は出しません。
唯一確かなことは「乳腺に癌がある」ことなのです。
(癌があるのだから)手術すべきと思います。
★ その担当医と私とのスタンスの違いは、「手術の侵襲の捉え方」でしょう。
私から見れば、手術は「最も確実」でいて「最も楽」な治療なのです。