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局所再発

[管理番号:6680]
性別:女性
年齢:59歳

田澤先生、いつも書き込みを読んでは勇気をいただいております。
局所再発の抗がん剤使用について質問です。
初発、
2010年、2月発見,7月石灰化が散在しているため全摘、術前センチネル2-0、同時再建済みです。
ホルモン剤5年間服用しました。
腫瘍径9ミリ、7ミリでした。
今年4月定
期検診にて局所再発、7月9日手術、術中セカンドセンチネル実施。
当初手術で取ってしまえば大丈夫と言われていたのですが、病理結果、腫瘍9ミリ、7ミリ2つ、リンパ2-2とのこと。
ER7、PgR8、Kⅰ6714% 放射線治療だけでなく、根治をめざすなら抗ガン剤も必要とのこと。
リンパはそのままだそうです。
ルミナルAなので抗がん剤は必要ないと思っていたのでショックです。
とにかく、リンパにいっているからの繰り返しです。
いままで、同じような書き込みを見てはいるのですが、決断できずにいます。
どうか、
私に決断する勇気をください。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

メール内容を読みました。
質問者には悪いですが、明らかにおかしな点が散見されます。
1.初回手術でセンチネルリンパ節生検しているのに、今回もセンチネルリンパ節生検をしている??
 →本来は「腋窩へのルート(リンパ管)は無くなっている」筈です。

2.2回目のセンチネルリンパ節生検?で転移陽性?
 →これは(初回手術で腋窩へのルートが無くなっている以上)初回手術時に(見逃されていた)転移性リンパ節が増大したとしか考えられない。

3.リンパ2/2?
 →腋窩転移があったのなら、きちんとした郭清(最低限レベル2まで)が行われるべきでしょう。

上記、おかしな点がありますが、そのまま回答すると
「根治をめざすなら抗ガン剤も必要」「リンパはそのまま」
→??
 局所再発なのだから、「局所治療」こそしっかり行うべきです。
 本来なら、「腋窩郭清」をして「抗がん剤は不要」なわけです。
(全く逆。 「局所の借り」を「全身療法を払う」という発想は止めましょう)

 
 

 

質問者様から 【質問2 局所再発】

性別:女性
年齢:59歳

先日は早速の回答ありがとうございました。
明後日通院日の
ため2週間空けずのメール申し訳ありません。
やっぱりそういうことなのですね。
術前センチネル主治医ではない医師の執刀でした。
局所再発書き込みもれがありました。
浸潤性乳管ガン(しっかり全摘されていなかった?)左乳房、左端、
インプラントぎりぎりの所に発生。
センチネルリンパ2個目は1ミリの微小転移。
でもリンパに転移しているから抗がん剤使用する。
田澤先生、微小転移でも郭清は必要ですか?
再手術したほうがいいでしょうか?放射線治療はやった方がいいでしょうか?よろしくお願い申し上げます。
 

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

物事はシンプルに考えましょう。
「リンパ節転移があるから抗がん剤が必要」という発想自体、私は受け入れません。

リンパ節転移が2個(1個目は肉眼的転移、2個目は微小転移)
→『今週のコラム 144回目  肉眼的転移では 追加郭清>郭清省略なのです』を参照ください。
 本来は郭清すべき(強く推奨)

 ただ、「放射線照射で対応」も「(弱く推奨)」とはなるので、間違っているわけではありません。