[管理番号:6287]
性別:女性
年齢:34歳
こんにちは。
乳がんとわかってから毎日拝見させていただいています。
去年末に左胸(上部内側Aの範囲)に動くしこりを発見し気になりエコーを
したら嚢胞と言われ念の為マンモをやりましょうとなりやった所石灰化が見られ大学病院を紹介してもらいバネ式生検で非浸潤癌と診断され画像の見解からステージ0かいってステージ1だから!と言われてました!
私の場合喘息持ちでMRIができない為手術中に陽性がでたらその時に追加でとっていきましょう!と言われ3月上旬に温存手術、センチネルリンパ節をやりこの前病理結果がでました。
当初は非浸潤癌と言われてたのですが(取った範囲は80×50mm)そのとった中に浸潤癌が見つかり腫瘍経30×10㎜でした。
ステージ2a
リンパ節(2本)は転移なし
ホルモン感受性 有
HER2タンパク 1+
Ki67 10%
グレード1でした
今後は放射線治療とホルモン療法(5年)ノルバデックス20mg予定です
取った断端(Aの範囲)上部二箇所非浸潤癌で陽性があり乳腺ギリギリまでとったからこのくらいだったら放射線で殺せちゃいますと言われました。
しかもその先には乳腺がないので手術しようがないしと言ってました。
他の場所はすべて陰性でした。
二箇所も非浸潤癌の陽性がでたのに本当に放射線治療だけで大丈夫なのでしょうか?
最初は非浸潤癌と言われたのに非浸潤癌の中に浸潤癌が見つかりステージ2aまであがり,
しかも断端二本非浸潤癌陽性で予後や再発が大丈夫かかなり心配です!
私の場合喘息もありMRIができないので病理結果を見て温存した所に非浸潤癌や浸潤癌があるのではないかと心配です!
やはり最初から全摘にすれば良かったのかと毎日頭を抱えて病理結果のショックであまり毎日が楽しめなくなりました。
わかりづらくまとまりのない説明で申し訳ないのですが田澤先生にぜひ聞きたいのですが
上記での再発リスクや予後、浸潤癌が見つかったのに温存で大丈夫だったか、断端陽性で放射線治療だけで大丈夫か聞きたいです。
ぜひ宜しくお願いします。
後、田澤先生に診察をして見てもらいたいとなるとどんな形で予約すればいいのですか?
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
いろいろ勘違いされているようです。
重要なポイントは
1.局所再発と全身の遠隔転移再発は「厳密に」分けて考えなくてはならない。
2.温存手術の適応は、あくまでも「拡がり診断」であり、「浸潤、非浸潤とは無関係」である。
3.(質問者はルミナールAだとは思いますが)ルミナールタイプの統計ソフトは「AとBが混ざっている」ので、遠隔転移再発リスクは統計学的には不明であり、どうしても知りたければ「OncotypeDX」するしかない。
「上記での再発リスクや予後」
⇒まず再発リスクですが…
局所再発(この場合には温存乳房内再発)と遠隔転移再発に明確に分けてください。(ごちゃ混ぜにするのは、とんでもない「誤り」です)
局所再発: 断端陽性は(温存乳房内再発の)リスク因子の一つです。 ただし、
放射線照射を行えばかなり低くはなりますが、数字は不明(個々のケースで全くことなるため)
遠隔転移再発:これは(断端陽性とか温存乳房内再発とは全く無関係に)ある確率で存在しますが、「統計学的数値は不明」です。
OncotypeDXが唯一知る方法となります。
「浸潤癌が見つかったのに温存で大丈夫だったか」
⇒大きな勘違いしています。
「非浸潤癌だから温存」とか、「浸潤癌なら全摘」というような発想自体「誤り」です。
術式は純粋に「拡がり診断のみで決める」ことであり、造影MRIができないのであれば、「マンモグラフィーや超音波で判断」するものであり、「浸潤、非浸潤は全く無関係」となります。
「断端陽性で放射線治療だけで大丈夫か」
⇒「乳腺ギリギリまでとった」「その先には乳腺がないので手術しようがない」というのが本当ならば…
全く問題ありません。
「田澤先生に診察をして見てもらいたいとなるとどんな形で予約」
⇒疑問点がこの回答で解決するなら不要な気がしますが…
何か理由があって意見を更に聞きたい場合には「セカンドオピニオン」(この場合には病院代表に電話)となるし、(意見ではなく)診察希望ならば「市川に電話予約(江戸川では新患予約は原則として行ってません)」となります。
「江戸川病院」
「メディカルプラザ市川駅」