[管理番号:5684]
性別:女性
年齢:37歳
はじめまして。
こちらのQ&Aを多数拝見し勉強させて頂いております。
ご多忙な田澤先生に大変恐縮ですが、不安があり質問させて下さい。
現在37歳、子供3人、最終出産は30歳です。
5~6年前、マンモグラフィ・エコー・触診で異常なし。
2年前、エコー・触診で異常なし。
今年10/(上旬)会社の健康診断でマンモグラフィのみ、2次検査を必要とします。
との結果で11/(上旬)指定された個人病院へ紹介状と画像を持って行きました。
(後に調べたのですが指定の先生は 日本乳癌学会乳腺専門医でした)
先生とマンモグラフィの画像を見たのですが
左乳房の下に、周りがひきつれた中心に白が濃く いびつな丸がありました。
左右共に高濃度まではいかない、全体的にうっすら白い霧のようなモヤモヤした画像の中だったので、左下の部分がすぐにわかりました。
先生もその部分を指摘したんだろうと、すぐにわかっていました。
左右共に画像をアップにしても石灰化はありませんでした。
エコーをして、左下に5ミリのしこりがありました。
黒丸の周りがキレイな縁だったかは
わかりませんが横長ではない丸で、中に白い点が1つありました。
エコーでスライドする際に しこりに乗り上げる感じを先生も私もわかり、触診でもわかりました。
何度もその部分を念入りに見たあと右乳房をみて、上中央にも3.5ミリのしこりがあるが、これは自然に消えることもあるので心配ないと言われました。
その後もまた左乳房の下しこりを時間をかけ見ていました。
結果、5ミリ以下だから まだ大丈夫、4月にまた来て下さい。
(嚢胞などの言葉も一度もなかったです)
との事でした。
今考えると、まだ大丈夫?とは
何か疑っているなら組織検査をして下さいと言えば良かった後悔しています。
自分の症状としては、半年~1年位前から左乳房の下にしこりのようなボコボコした感覚がありましたがブラジャーが上がって当たったりしてできるものかと心配はしていませんでした。
それよりは左乳房の外側がジンジンする感覚が生理に関係なく毎日あり、引っ掛かる感じも気になっていました。
捕捉として気になる事が2点あります。
①子宮内膜症があり7年ピル(ヤーズ)を服用しています。
因に7年服用し初めて10月だけ生理がありませんでした。
②母方の家系で乳がんが3人います。
1叔母=30~40歳で発症し、余命1年と宣告が
ありましたが多数転移し8年頑張り亡くなりました。
2叔母=詳細不明ですが全摘しています。
3母=私が幼かったので詳細不明ですが早期の乳がんだったかと思います。
(母方の両親共に母が幼い頃に癌で亡くなっています、部位不明)
私に姉妹はいません。
症状や家系の事、ピルの事は病院の先生にも伝えています。
状況説明が長文になり申し訳ありません。
田澤先生にご質問、ご指導頂きたい点がいくつかあります。
①5ミリのしこりで上記の状況であれば余計な心配ないと思いますか。
②まだ大丈夫、と言った医者の発言が気になっています。
癌なら早期対応をしたいし、違うのであればハッキリさせ安心したいです。
4月まで不安で、また4月に再診しても同じようにまた半年後にと先伸ばしに経過観察されるのも嫌です。
もし、5ミリでも組織検査に自信がある先生だった場合、上記の状況で組織検査をしない理由が何か考えられますか?(明らかに良性と判断できた理由など)
田澤先生であれば組織検査をされますか?
(画像を見ていないのにすみません)
③4月まで待たず、組織検査をお願いしたいと考えていますが、田澤先生のように必ず当てる事ができず、判定不能などの結果で不安が残るのも避けたいです。
組織検査で良性やほぼ良性なら、安心しても大丈夫でしょうか、当てる事ができずに結果が良性となる事も大いに考えられますか?
結果をもらいデーター等を見て判断できることはありますか?
④田澤先生の②③のご回答で組織結果が最善とおもわれた場合、
確実に組織検査をしたいので田澤先生に診て頂く事は可能でしょうか
九州からです。
宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「小さいから大丈夫」というのは、とんでもない診療です。
ちょうど(偶然にも)直近で手術した患者さんは(前医で)「5mmだから1年後」と言われて、(当然ながら)不安となり、当院で(マンモトームで)診断した方でした。
「①5ミリのしこりで上記の状況であれば余計な心配ないと思いますか。」
⇒とんでもありません。
せっかくの「早期発見のチャンス」を逃す意味が不明です。
「②まだ大丈夫、と言った医者の発言が気になっています。」
⇒(癌だとしても)小さいから、まだ「時間的余裕がある」というつもりなのでしょうが…
とんでもない話です。
「癌なら早期対応をしたいし、違うのであればハッキリさせ安心したい」
⇒それが正しいと思います。
「もし、5ミリでも組織検査に自信がある先生だった場合、上記の状況で組織検査をしない理由が何か考えられますか?」
⇒少なくとも、メール内容からは…
担当医が(画像上)「癌を否定している」ようには思えません。
「小さいターゲットを狙える」自信がない(もしくは、小さいものをターゲットにしたことがない)のではないかと思います。
「田澤先生であれば組織検査をされますか?」
⇒当然です。
「小さいから、組織診をしない」など、私の辞書にはありません。
「組織検査で良性やほぼ良性なら、安心しても大丈夫でしょうか、当てる事ができずに結果が良性となる事も大いに考えられますか?」
⇒私が(他の医師の)組織診を信用することはありません。
それは、(前医で組織診をして良性と言われたが)心配で当院を受診された方が、
当院で「癌の診断となるケース」を頻繁に経験しているからです。
その大きさ(5mm)なら、尚更私が信用することはないでしょう。
「確実に組織検査をしたいので田澤先生に診て頂く事は可能でしょうか 九州からです。」
⇒可能です。
(無駄に)4月まで経過をみるなど、全く勧めません。
確かに遠方ですが、(他で「あやふや」になるより)当院で100%確定診断付けた方が、「結局、近道」となります。
希望されるのであれば、秘書メールしてください。
もしも画像を(メールに添付するなりして)事前に送ってもらえば「緊急度に応じた案内」とします。
♯5mmの場合は、(万が一、癌だとしても)緊急とは言えないかもしれませんが、やはり「癌を疑う所見」であれば、緊急度を上げます。
秘書室へメールは、
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