[管理番号:193]
性別:女性
年齢:68歳
非浸潤性乳管がん、ステージ0と診断されました。
手術を受ける予定ですが、2か月後です。
最近、がんの箇所が痛みだし、特に腕を使ったり、荷物を持った後でかなり痛みます。
乳がんの痛みでしょうか。手術まで2か月もあり、その間進行しないでしょうか。
又、10年も前から石灰化良性と言われていたのに、この年齢になって突然悪性なってしまいショックです。
過去の良性は誤診でしょうか。しこりはありません。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「非浸潤性乳管癌」の診断で手術を予定されているのですね。
2カ月という「待っている間」にいろいろと気になってくると思います。
回答
「最近、がんの箇所が痛みだし、特に腕を使ったり、荷物を持った後でかなり痛みます。乳がんの痛みでしょうか。」
⇒「癌自体」が痛むことは、あまり(殆ど)ありません。
「腕を使ったり、荷物をもった後」とあるので、筋肉痛と関係あるかもしれません。
「手術まで2か月もあり、その間進行しないでしょうか。」
⇒大丈夫です。
「乳癌の進行」にとっては「2カ月」は、それほど問題になる期間ではありません。
「半年」となると、進行が気になりますが…
「10年も前から石灰化良性と言われていたのに、この年齢になって突然悪性なってしまいショックです。過去の良性は誤診でしょうか。」
⇒「10年以上前からある石灰化」と「今回、癌と判明した石灰化」は全く別の筈です。
◎「10年間も良性と考えられた石灰化が、実は癌に伴う石灰化だった」なんて事は常識では考えられません。
⇒(乳腺症などに伴ってできた)石灰化がある乳腺の中に「新たに」癌が発生して、「その癌が(乳管内を増殖する過程で)壊死を起こし、そこに石灰化ができた」というのが正しいはずです。
★とても重要なところです。是非、「主治医に確認」してください。
質問者様からの感想
田澤先生様
大変丁寧な素早いご回答をいただき感激しております。
現在手術の形、温存か全摘かで迷っておりますので先生のご指摘は大変参考になります。
手術予定の主治医と以前のマンモグラフィの診断医とは別人ですので石灰化の成り立ちはぜひ確認してもらいます。
先生に心から御礼を申し上げたく再度メールをさせていただきました。ありがとうございました。