[管理番号:5582]
性別:女性
年齢:44才
おはようございます。
4月に右胸温存手術をしました。
ステージ2Aリンパ節転移3個中1個。
病理結果は
エストロゲン30%もう一つは0%
ハーツ陽性
核異型グレード3
MIB1は35%でした。
抗がん剤FEC +ドセ(一緒にハーセプチン4回)を終了しました。
今回関節痛などの副作用はあまりなく、左胸が痛みます。
これも副作用と考えてよいのでしょうか?それか何か心配した方がよいのでしょうか?
また、残りのハーセプチンをしながら来月から放射線治療とホルモン治療が始まります。
生理は2回目の抗がん剤から止まってしまってます。
私はどのようなホルモン治療をしていけばよいのでしょうか?
最近色々考えてストレスがたまってしまってます。
やはりストレスをためてしまうと転移の確率など上がってしまうのでしょうか?
根治を目指して抗がん剤も頑張ってきましたが、一つ一つ治療が終わっていくと逆に転移したらどうしようということを考えてしまい。
やはりハーツ患者は3年以内の転移が、多いのでしょうか?
今後の検診など、何をどの期間でした方がよいか教えて下さい。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
いろいろな事が「転移では?」と気になる時期だとは思いますが…
抗癌剤終了後暫くは「基本的に副作用」と考えて、経過を見ましょう。
「また、残りのハーセプチンをしながら来月から放射線治療とホルモン治療が始まります。」
⇒ガイドライン上は、ハーセプチンと放射線は併用は推奨されないことにはなっていますが…
実際は問題ないでしょう。
「生理は2回目の抗がん剤から止まってしまってます。私はどのようなホルモン治療をしていけばよいのでしょうか?」
⇒タモキシフェンです。
重要なこと
1.そもそも閉経は「最終月経から1年後」からである。
2.さらに、化学療法閉経は自然閉経とはことなり(年齢にもよるが)再開する可能性がある。したがって「より長く(1年以上は)最終月経から期間をあけるべき」である。
「ストレスをためてしまうと転移の確率など上がってしまうのでしょうか?」
⇒一般論としては、そのように想像します。
「やはりハーツ患者は3年以内の転移が、多いのでしょうか?」
⇒考え過ぎです。
「今後の検診など、何をどの期間でした方がよいか教えて下さい。」
⇒ホルモン療法の処方で3カ月に1回通院するわけですから…
そのたび(3カ月に1回)診察、エコー
採血は半年に1回
マンモは1年に1回
無駄な被爆検査(CTやPET)は止めましょう。