[管理番号:5528]
性別:女性
年齢:32歳
田澤先生
宜しくお願い致します。
嚢胞、濃縮嚢胞について詳しく教えて下さい。
今年の4月まで授乳していました。
断乳してから半年経ちました。
先月に受けた
乳癌検診
で濃縮嚢胞がありました。
検査はエコー、触診のみです。
本当に濃縮嚢胞か不安だったので
そのあと2件の乳腺外科へ
行きました。
そのうちの1件は
総合病院で
乳ガン学会認定医の先生で
乳ガンの治療もやっている医師でした。
検査は マンモ(トモシンセシス3D)、エコー、触診です。
嚢胞はマンモには写りませんでした。
エコーでやはり見えました。
やはりその医師は濃縮嚢胞とは言わず、嚢胞だねと。
エラストグラフィ?
エコーで
固さをみる色を見ていたんですが
嚢胞の回りは黄緑でした。
血流はなしです。
●質問1、嚢胞の回りは脂肪ですが脂肪は固さ的には
黄緑に写るのですか??
正常な色なのか不安になりました。
嚢胞は形は綺麗で黒でした。
中がチラッと白く見えましたが母乳だろうと。
(半年前まで授乳してました。)
血流はなしです。
●質問2、また嚢胞は四ミリでしたが
最初に見てくれた医師が「五ミリ以下の嚢胞は気にしなくていい」と言っていました。
では、五ミリ以上の嚢胞は
針生検をしたり、しなきゃいけないのですか?
理由は聞かなかったですが、
何故か田澤先生の見解で良いので教えて下さい。
●質問3、嚢胞なんて
10コや20コある人もいると医師は言っていましたが、
嚢胞って出来やすいのですか?
●質問4、エラストグラフィの色のみ方も教えて下さい。
●質問5、医師により濃縮嚢胞と言ったり嚢胞と言ったりしてましたが、どちらでも
「嚢胞」に変わりはないという見解で良いのでしょうか?
●質問5、医師の中に専門医は一人もいませんでした。
ただ治療もやっている医師は
予約を取るのに一苦労で
肩書きに
「 専門:乳腺外科、一般外科、末梢血管外科
日本外科学会?外科専門医
日本乳癌学会?乳癌認定医 」
とありました。
認定医と専門医はやはり大きく腕が違いますか?
お忙しいところを申し訳ありません。
私自身かなりの心配症で
嚢胞があると聞いてから
必要以上に調べたり不安になっています。
さすがに3人の医師が「嚢胞」と判断しているのだから大丈夫だとは思うんですが。
乳腺の専門の田澤先生が回答して下されば納得いく気がします。
宜しくお願いします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「●質問1、嚢胞の回りは脂肪ですが脂肪は固さ的には黄緑に写るのですか??」
⇒その通りです。
柔らかいから
「五ミリ以上の嚢胞は針生検をしたり、しなきゃいけないのですか?」
⇒不要です。
嚢胞は「正常」乳管が閉塞して内容液が貯まって「袋状になっている」ものにすぎません。
「嚢胞って出来やすいのですか?」
⇒現実に沢山の人に嚢胞があるわけだから、比較的できやすいことは間違いありません。
「●質問4、エラストグラフィの色のみ方も教えて下さい。」
⇒組織の歪みを色として可視化したものです。
硬いもの(歪みが小さい)は青、柔らかいもの(歪みが大きい)は赤、その中間(平均的な硬さ)は緑となります。
「●質問5、医師により濃縮嚢胞と言ったり嚢胞と言ったりしてましたが、どちらでも「嚢胞」に変わりはないという見解で良いのでしょうか?」
⇒その通りです。
内容が「液体に近い」と感じれば「嚢胞」となり、「(濃縮して)固体に近い」と感じれば「濃縮嚢胞」と表現されます。
♯どちらにしても「正常」乳管が閉塞したものにすぎません。
「認定医と専門医はやはり大きく腕が違いますか?」
⇒専門医でも「箸にも棒にもかからない」医師はいくらでもいるし、逆もまた真でしょう。
ただ、専門医の方が(技術があるかは別として)「乳腺を専門にした期間は長い」ことは確かです。