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術後三年 石灰化

[管理番号:5468]
性別:女性
年齢:61歳
よろしくお願い致します。
三年前に、ステージ1 リンパ移転なしで外科的手術のみして、放射線と抗がん剤はしていません。
術後、アポクリン癌と診断されました。
今月三年目の検査、マンモとエコーのみを承けましたが、
マンモで石灰化があると言われ、半年後に再検査と言われ帰って来ましたが不安です。
担当医師は、術後から感じ悪くなり、質問をしても、初めに渡した冊子を読むように言うだけで、とても不機嫌になり、
質問するのが、怖くて出来ません。
病院に行き担当医師と会うのが、憂鬱でなんとも言えない気持ちになりとても不安です。
ネットで調べていたら、先生のサイトを知り、ご質問させていただきました。
先生のご意見をお聞かせいただきたく、お願い致します!
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
詳細が不明ですが、(おそらく)対側ではなく「同側(手術した側)に新たにできた石灰化」と仮定して回答します。
○術後の石灰化(頻度の順に)
1.術後瘢痕部にできる石灰化 「手術操作に伴う石灰化」であり、温存手術の場合には高頻度に現れます。(無害です)
               粗大(粒が大きい)なことで通常区別できるのですが、「できはじめ」には一見細かく見えることもあります。
2.(初回手術の病巣とは全く無関係に)新たに別部位にできる石灰化 手術とも(初回の)癌病巣とも全く無関係に別の乳腺に新たにできた石灰化です。
                   乳腺症など良性疾患でも起こりえますが、「年齢的に」閉経後に新たにできる石灰化には注意が必要です。
3.局所再発に伴いでてきた石灰化 手術時に残存していた癌細胞が増殖する過程で石灰化を起こす場合
「マンモで石灰化があると言われ、半年後に再検査と言われ帰って来ましたが不安」
⇒上記1~3の可能性があります。
 ただ、明らかに1と判断できる形態ならば「半年後経過観察」とはしない筈です。
 そう考えると2なのか3なのかとなりますが、冒頭でコメントしたように(これから粗大になっていく過程の)「一見細かく見えるだけ(結局1が原因)」という可能性もあります。
☆本来は担当医は上記1~3の可能性についてお話しなければいけないのですが…
 どうしても埒が明かなければ、「画像を借りて、セカンドオピニオン」という方法もあります。