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断端陽性と術後の治療法について

[管理番号:5456]
性別:女性
年齢:53歳
はじめまして。
8月初旬に温存手術。
術後病理で、
右E領域に乳輪の右下に、浸潤径6ミリ腫瘍13×11ミリ
ER90
pgr70
ki67 26
核グレード 3
her2 2+ フィッシュ イクイボーカル4.47
ly- v-
n 0
断端陽性 でした。
今の治療法は、ハーツー陽性なら、放射線、ブースト
フルコースの治療。
ハーツー陰性なら抗ガン剤、放射線
ブースト照射。
で、提案されています。
切除断端は、術中4回切り足し術後病理で陰性。
乳頭より右上の方向に1回切り足し、術後2ミリの病変で陽性でした。
色々な乳ガンのサイトを見て、場合によるのでしょうが、断端陽性で、再切除されてる場合が多く、不安になり、セカンドオピニオンに行きました。
断端陽性に関しては、別領域で、多発を思わせるので、全摘をすすめられました。
治療法については、ハーツーフィッシュ法でイクイボーカルなら、再度、病理の先生に判定してもらい、ハーツー陽性なら、フルコースの治療。
陰性ならオンコタイプDXをすすめられました。
再度、イクイボーカルになれば、主治医の判断。
今、主治医の先生方は、放射線、ブースト照射でいいのでは、もし、全摘を望むなら、色々と厳しそうですが、対応は、可能だそうです。
全摘した方がいいのか、このまま、切除せず放射線にするのか、また、ハーツー陰性なら、抗ガン剤は、必要なのか、迷ってます。
断端陽性は、局所再発のリスクが高いようですね。
それから、もし、抗ガン剤をすれば、家族への曝露対応が必要ですか?
お忙しいとは、思いますが、田澤先生のご意見が伺えればと思い、メールしました。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「断端陽性は、局所再発のリスクが高いようですね。」
⇒局所再発(乳房内再発)のリスク因子であることは間違いありません。
「それから、もし、抗ガン剤をすれば、家族への曝露対応が必要ですか?」
⇒不要です。
「お忙しいとは、思いますが、田澤先生のご意見が伺えればと思い、メールしました。」
⇒局所と全身に明確に分けましょう。
 「局所」実際に手術をしたものでなければ「実際のところ」は解りません。その意味では「担当医が放射線でもいい」というコメントを尊重します。
 「全身」 再度FISHを行い
       HER2陽性なら「非アンスラサイクリンレジメン」での抗HER2療法
       HER2陰性なら「OncotypeDX」を勧めます。