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手術内容と術後の治療について

[管理番号:5451]
性別:女性
年齢:49歳
私の乳ガンは左胸中心の下部で、
現在しこりの大きさは4cm位にまでなっています。
手術となれば乳房全摘と言うことになるのでしょうか?
また術後はどのような治療を受けるのでしょうか。
また治療の後遺症はどのようなものなのか教えていただけないでしょうか。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
話は整理して考えましょう。
手術ですが…
「全摘やむなし」であれば、「手術(全摘)」⇒「術後の薬物療法(サブタイプに応じて)」
「小さくして温存を希望」であれば「術前抗癌剤」⇒「手術(温存)」⇒「術後の薬物療法(サブタイプに応じて)」
「また術後はどのような治療を受けるのでしょうか、」
⇒サブタイプに応じた治療です。
「また治療の後遺症はどのようなものなのか教えていただけないでしょうか。」
⇒「後遺症」とは「副作用」のことですか?
 ホルモン療法 更年期症状、ホットフラッシュ、関節痛
 抗癌剤    吐き気(アンスラサイクリン) 脱毛(アンスラサイクリン、タキサン) 浮腫(タキサン) 痺れ(タキサン)
☆サブタイプとは腫瘍の性質(ER, PgR, HER2)で決まります。
 (以下、参考に)
 ◎サブタイプとは?
組織検査(針生検や手術標本)などで以下の3点を調べます。
   エストロゲンレセプターの発現(ER)
プロゲステロンレセプターの発現(PgR)
HER2蛋白の過剰発現の有無(HER2)
⇒これらの組み合わせで
     1.luminal type:(ER陽性のもの)は以下の3群に分かれる
       ①luminalA(HER2陰性及びKi67低値)ではホルモン療法単独
②luminalB(HER2陰性及びKi67高値)では、(ホルモン療法に加え)化学療法         
       ③luminalB(HER2陽性)では、(ホルモン療法に加え)抗HER2療法を行う
        ♯抗HER2療法:(分子標的薬である)ハーセプチン+(通常の)抗癌剤
     2. HER2 type:(ER陰性でHER2陽性のもの) 抗HER2療法を行う
     3.トリプルネガティブ:(ER陰性、PgR陰性、HER2陰性)通常の抗癌剤を行う