［管理番号:5002］
性別:女性
年齢:７６歳
お忙しいなか、大変恐縮ですがよろしくお願い致します。
７６歳の母親の今後の治療についてです。
１０年前の１１月、６６歳で乳がんと診断され、全摘しました。
（全摘ですが、乳頭は残っていて、皮膚にぐるっとくい込んでしまっている状態のようです。
このような例もあるのでしょうか？本人はとても残念がっています）
当時は主治医にお任せしてしまって、詳しい数値等が不明です（反省しています）が、
幸いにも、初期でおとなしいタイプである、リンパ節転移が無いとのことです。
ホルモン療法のみで、フェマーラを１０年間服用してきました。
股関節他、関節に痛みがあるようですが、副作用なのか加齢によるものなのかは不明です。
３ヶ月毎に主治医によるエコー、６ヶ月毎にＣＴをしています。
＊＊３６歳の時、子宮筋腫で子宮全摘しています。
先日、医師より
「フェマーラ服用の１０年以上のエビデンスが無いので、今後どうするか考えてきて下さい」
と言われました。
はっきりと、やめなさいとも続けなさいとも言われず、
困惑しています(絶対に続けなさいとは言われていないようですが・・）
１０年経過で落ち着いているし、やめてもいいのでは？
いや、せっかくここまで服用してきたのにリスクが上がるのでは？とか、
同い年の知人が１８年間ホルモン療法を継続した話を耳にしたり等々、
本人も家族もいろいろ考えてしまい、なかなか答えが出せません。
高齢ではありますが、やはり本人は再発の不安はあるようです。
継続するとやはり骨粗鬆症のリスクも上がるのでしょうか。
情報が少なく申し訳ありませんが、先生のお考えをお聞かせいただければと思います。
どうぞよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
ホルモン療法は10年で止めるべきです。
しかし、それ以上に驚いた（呆れた？）のは
（そもそも術後フォローに定期的ＣＴなど不要なのに）「早期」で「術後10年」なのに「半年毎にＣＴを撮影していること」です。
全くあり得ない話です。
今すぐ止めましょう。
「「フェマーラ服用の１０年以上のエビデンスが無いので、今後どうするか」
⇒当然、止めるべきです。
　（大きく言えば）「国家の医療財源の破綻」の問題
　ご本人にとってはの問題は
　１．関節痛などの副作用
　２．3カ月毎の通院の負担
　★これらは、（どう考えても）バランスしません。（本来は医師が考えるべきことですが、ＣＴを半年毎に平気で撮影するようでは…）