[管理番号:4714]
性別:女性
年齢:52歳
田澤先生初めて質問させて頂きます。
1月中旬に乳ガンの手術を致しました。
硬癌
腫瘍の大きさ 15mm×15mm(浸潤部)
ステージⅠ
ER 90% PgR 70%
HER2 3+
ki67 10%~20%
核グレード 3
断端 陰性
先月無事TC療法が4クール終了しました。
次回からはハーセプチンの治療が始まります。
私の場合は化学療法と同時併用ではなく順次併用になっていますが同時併用と順次併用では局所再発率や生存率に差は有るのでしょうか?
それから化学療法をする迄生理は有りました。
ホルモン療法はどのような治療に成るのでしょうか?
先日同じ質問をさせて頂きましたが同意するにチェックするのを忘れてしまい、メールが届いているか分からない為、再度質問させて頂きました。
前回分が届いていたのなら申し訳ありませんがこちらの分を破棄して下さい。
治療が終わった後にこの様な質問をしていまい他の方々に失礼だとは思いますが、気に成っています。
何卒宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「私の場合は化学療法と同時併用ではなく順次併用になっています」
⇒通常…
ハーセプチンはアンスラサイクリン系(EC, AC, FECなど)とは同時併用ではなく、順次併用としますが…
タキサン(ドセタキセル、パクリタキセル、TCなど)とは同時併用で行います。
ただ、それは「効果のため」ではなく、(併用による副作用の増強が無いので)「回数がもったいないから」というのが理由です。
「同時併用と順次併用では局所再発率や生存率に差は有るのでしょうか?」
⇒ありません。
「それから化学療法をする迄生理は有りました。」「ホルモン療法はどのような治療に成るのでしょうか?」
⇒化学療法閉経といいます。
ここで(あせって)「(閉経後に用いる)アロマターゼ阻害剤を用いるのは誤り」です。(生理が再開して、それが予後不良の原因となりえます)
まずは(最低)1年間はタモキシフェンです。
その後「生理が1年以上戻らない」ことを確認した上で、(更に血中エストラジオールを測定した上で)アロマターゼ阻害剤へチェンジしましょう。
質問者様から 【質問2 】
遺伝性の可能性
性別:女性
年齢:55歳
病名:卵巣がん発症後
症状:
投稿日:2020年6月29日
田澤先生ご無沙汰いたしております。
3年程前に4714番号でHER2陽性で質問させて頂いた者です。
その節は大変お世話になりありがとうございました。
とても参考に成り心配せずに治療をしており、お陰様で元気にしております。
今回は新たな質問をさせて頂きます。
実は21年前に右側も発症しており3年前と同じ温存であった為、両側供放射線治療をしております。
今はホルモン治療だけになっておりましたが、昨年卵巣がんを発症し卵巣がんの抗がん剤治療中です。
ここからが質問になります。
BRCA1,2も検査はしておりませんが、可能性はあると思っています。
そうであれば左右供温存の胸は再発ではなく、新たながんの可能性は高いでしょうか?
それとも両側供放射線治療をしているのでしていない人より低いでしょうか?
お忙しい中お手数ですが宜しくお願い致します。
最後に田澤先生、お身体ご自愛下さい。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「そうであれば左右供温存の胸は再発ではなく、新たながんの可能性は高いでしょうか?
それとも両側供放射線治療をしているのでしていない人より低いでしょうか?」
⇒もしもBRACAnalysis陽性ならば…
放射線をかけているとは言っても(遺伝子変異の無い人よりは)数値は高くなります。