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アリミデックスの変更について(間質性肺炎)

[管理番号:4628]
性別:女性
年齢:66才
初めてご質問させていただきます。
よろしくお願いいたします。
間質性肺炎を発症してしまいました。
2年前の2015.1月 左乳房全摘手術。
ハーセプチン単独治療終了(fish 2.0で非常に悩みました。
こちらのサイトを知るのが少し遅かったです)
その後、2016.5月よりアリミデックスを服用。
しかし間質性肺炎を発症し、2017.1月 服薬中止 。
8ヶ月半の服薬でしたが、6ヶ月経った頃より から咳、息切れ、息苦しいなどの症状が出ました。
現在、呼吸器内科にてCT、レントゲン、血液検査で、経過観察中です。
ステロイド剤などの治療は行なっておりません。
症状は良くなってきてはいますが。
次回の呼吸器内科のレントゲンの結果を見た上で、
主治医よりこれからの治療方針として、アリミデックスからタモキシフェンへの変更を提示されました。
閉経後ですから、単純にフェマーラかと思いましたが、同じアロマターゼ阻害剤のグループより、タモキシフェンの方が良いのではとのことでした。
フェマーラが良いならそれでも良い、どちらでもと、来月5月中旬の外来までに決めて来るようにと言われました。
確かに「アロマターゼ阻害剤の有事事象が懸念される場合には、タモキシフェンへの変更を推奨する」と記述がありますが(乳癌診療ガイドライン)
ネット上ですがお薬サイトに、フェマーラの副作用欄には、間質性肺炎の記述がなく、タモキシフェンには有り、でした。
これが本当ならばフェマーラの方が良いのか。
主治医はフェマーラでもタモキシフェンでも間質性肺炎の副作用は起こり得る、とおっしゃっていました。
1. アリミデックス → タモキシフェン
2. アリミデックス → フェマーラ
3. 休止 ( 一年くらいでも良いのでしょうか。休薬して3ヶ月)
4. 中止も視野に?
どのような治療法が良いのでしょうか。
先生のご意見を伺いたく存じます。
病理結果です。
腫瘍 2.6cm と 0.9 cm 拡がり 5.5×4.5×1.5
リンパ節転移なし ( 0/4)
f, ly(-), v(+), pT3, pNO
ER+ 6, PgR+ 5
HER2 2+ fish 2.0
MIB-1 5% 程度
核グレード 2
以上、お忙しいところ誠に申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
術後補助療法は「あくまでも再発予防」という位置づけであり、「命の危険を冒してはならない」これが大原則です。
これが抗癌剤なら、止めるべきですが、ホルモン療法となるとやはり迷いは起こります。
担当医のいうように「アロマターゼインヒビター」⇒「タモキシフェン」というのが一般的だと思います。
「 1. アリミデックス → タモキシフェン 2. アリミデックス → フェマーラ
3. 休止 ( 一年くらいでも良いのでしょうか。休薬して3ヶ月) 4. 中止も視野に?どのような治療法が良いのでしょうか。」

⇒上記のように
 1です。
 ただし、今回は「胸部レントゲンで厳重に監視」となります。
 
 

 

質問者様から 【質問2】

アリミデックスの変更について(間質性肺炎)
性別:女性
年齢:66才
管理番号 No.4628
再度質問させていただきます。
前回はアリミデックス(アナストロゾール) →ノルバテックス(タモキシフェン)への変更をアドバイスしていただきました。
間質性肺炎は回復に向かっておりますので、5月に続く8月のレントゲン後にノルバテックスの服用を始めるつもりです。
主治医に待って下さいとお願いしました。
がここへ来て迷いが生じています。
子宮内膜症、子宮体癌のリスクが高齢者にはより高いことへの不安、加えてアリミデックス服用中に不正出血があったことを考えると心配です。(1・2日で止まり婦人科を受診。異常なしでした。)
このような不安の中、No.5049「ホルモン治療について」 の方への先生のご回答を拝読し、私の場合でもアロマシン(エキセメスタン)を先に試してみるという選択肢はあるのかお伺いしたく再度質問致しました。
主治医は私がノルバテックスに躊躇しているので、アロマシンでも良いですよ、とおっしゃっていたのを思い出しました。
アロマシンは服用している方が少ないようなので、無意識のうちに私は除外していました。
steroidalで他のAIとは別系統であることは認識していましたが。
やはりアリミデックスからノルバテックスへの変更が良いのか、あるいは選択肢として、アロマシンを試してみて、副作用が強いようであればノルバテックスへ変更。
先生のご意見を伺いたく存じます。
お忙しい中、誠に恐縮です。
よろしくお願いいたします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「やはりアリミデックスからノルバテックスへの変更が良いのか、あるいは選択肢として、アロマシンを試してみて、副作用が強いようであればノルバテックスへ変更。」
⇒前回の回答どおり、(同じアロマターゼ阻害剤であると)「再度の間質性肺炎のリスク(頻度は低いとは思いますが)が心配」だから、完全に別系統(抗エストロゲン剤)をお勧めしたのです。
 子宮の症状が気になるのは解りますが、(我々、治療する側からすると)「間質性肺炎の方がこわい」のです。