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石灰化 経過観察

[管理番号:75]
性別:女性
年齢:39歳
よろしくお願いします。
 
五年ほど前の乳がん検診で石灰化と言われ年一回ガン検診を受けるようにと指示されました。
その後、二人目の子供の出産と育児で検診にいきそびれ、昨年秋に乳がん検診をうけました。
 
その際、また、石灰化が指摘され、経過観察との結果が、届きました。
 
このまま経過観察で大丈夫でしょうか?
心配です。

田澤先生からの回答

 こんにちは。田澤です。
 「検診での石灰化指摘」ですね。
 それでは回答します。

回答

 心配はないと思います。
 5年前にも「石灰化があり、年1回の検診を勧められ」
 昨年秋にも「石灰化があり、経過観察」
 それぞれ(5年前、昨年秋)の検診では「癌の可能性が無い石灰化であると判断」しているようです。
 5年間(4年間?)も経過を見ている訳ですから、「もし癌の可能性がある石灰化であれば、必ず増加して、要精査となるはず」です。心配ありません。
 

参考にしてください

 マンモグラフィーで「石灰化を指摘される人は非常に沢山います」その99%以上は「癌と関係無い石灰化=良性の石灰化」です。
 ※トップページの「石灰化」を参照してください。
 1%である「良悪を区別できない石灰化=癌の可能性のある石灰化」であれば、必ず検診の段階で「石灰化、要精査」となります。
 
 検診の場で「要精査」とならない石灰化は気にする必要はありません。
 
 ただし検診で「石灰化、要精査」となったのに、病院診察で「経過観察」となった場合には注意が必要です。(今回のケースには当てはまりませんが)
 そのの場合には、その病院にステレオガイド下マンモトーム生検があるのかを確認する必要があります。
 ◎マンモトーム生検の無い病院では、「石灰化に対する診療が不十分となる可能性がある」からです。