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非浸潤性乳管がん 術後療法

[管理番号:3181]
性別:女性
年齢:41才
はじめまして。
どうぞよろしくお願い致します。
2015年8月 左外側下部に痛みを感じしこりを発見、病院へは行かず。
(5月にマンモと超音波をやって異常なしだったため。)
2016年2月 近くのクリニックでマンモグラフィ、超音波。
どちらも異常ないが念のため針生検。
DCISの疑いとの結果で癌センターを紹介される
3月、癌センターにて、非浸潤性乳管癌の診断。
病変が大きいため全摘出とのこと。
手術は3ヶ月待ち。
【病理の結果】
cTisN0M0
大きさ 3cm×4から最大6cm
乳頭付近にも、数ミリ×深さ3cmもあり
HER2 陽性 スコア3
核異形スコア G3
ホルモン受容体 ER、PgRとも陽性
Ki67 21.7%
ルミナルB
その後、今年5月に主治医を変えてもらったところ、右も浸潤性小葉癌かもということで針生検。
乳腺症との病理結果だが、念のため1cmちょっとのしこりを切除して検査することになりました。
無事に手術を終え、左側(全摘出・エキスパンダー挿入)、右側(しこり切除)しました。
センチネルリンパ生検の結果、リンパ節郭清はせず。
今、術後の病理検査の結果待ちです。
術前の説明では、左側の結果が浸潤なら、抗がん剤とハーセプチン、ホルモン療法5年。
非浸潤のままでもホルモン療法5年と言われています。
非浸潤の結果でも、ホルモン療法は必要なのですか?予防のためと言われています。
非浸潤癌は取れば治療なしも可というのを、ネットで見ました。
私の場合は当てはまらないからでしょうか。
病変が大きいからでしょうか。
顔つきが悪いからでしょうか。
非浸潤性だから、HER2などは今は気にしなくて良いと言われましたが。
病気が分かったのが、第二子の妊活中でした。
年齢的に厳しいのは重々承知ですが、妊活を再開したい希望があります。
先生は、術後の療法について同じお考えですか?その場合、理由もお聞かせください。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
その「癌センターの医師」の治療方針には全く賛成できません。
「左側の結果が浸潤なら、抗がん剤とハーセプチン、ホルモン療法5年。」
⇒まず、ここからして「誤り」です。
 そもそも(針生検で)「非浸潤癌なのにHER2を測定していること」がそもそもの誤りです(保険適応がありません)
 そして、「もしも浸潤癌だったら、浸潤部分のサブタイプに応じて」術後療法を行うというのが正解です。(非浸潤癌のサブタイプは無関係です)
 
「非浸潤の結果でも、ホルモン療法は必要なのですか?予防のためと言われています。」
⇒不要です。
 「非浸潤癌で全摘」は根治です。
 それでも「対側の予防のために」みたいな理由を付ける医師がいますが「対側の予防では子宮体癌のリスク増加とはバランスしません」
 
「病変が大きいからでしょうか。顔つきが悪いからでしょうか。」
⇒非浸潤癌で全摘ならば、「それらは全く無意味」です。