[管理番号:2749]
性別:女性
年齢:31歳
20歳くらいの時に左胸にしこりを見つけ初めて病院へ行き、線維腺腫との診断をうけました。
その後、半年、一年と経過観察に行っていましたが、その間二度の出産などで検査に行かず、昨年一月、30歳になり四年振り位の受診をしました。
触診、エコー検査をし、左胸の線維腺腫は変化はありませんでしたが、右胸にたくさんの所見がある。
と言われ、その中の1つのしこりが気になった様で細胞診をしました。
結果、クラス2の良性との事でした。
診断は、乳腺症、その他も水の溜まった嚢胞が何個かあるとの事でした。
たくさんの所見があるので、乳がんが見つけにくい胸だから、きちんと検診にくる必要がある、と言われ半年毎の検診となり、去年10月、今年4月に検診にいっています。
半年前と比べ現状維持ではあるが、細胞診をしたシコリの近くにまた1つ嚢胞が増えている様でした。
この年齢にしては、ホルモンに影響されやすい胸で、乳がんになりやすいタイプ、だと言われ、将来近乳がんになると言われている様で、とても不安に襲われています。
乳腺症、嚢胞などが多くある場合、乳がんになるリスクは高いのでしょうか?
ホルモンに影響されやすく、たくさんの所見がある、とはこの年齢では珍しい事なのでしょうか?
また、ホルモンの影響を防ぐ方法などあるのでしょうか。
例えば食事など。
良性と診断されたシコリが変化して、悪性 のものに変わることもある、と言われました。
乳がんになりやすい、と言われて毎日乳がんの事を考えてしまいます。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「乳癌になり易いタイプ」など聞いたこともありません。
担当医の意図は不明ですが、「乳腺症所見が強く、乳癌を見逃しやすい」という恐れから(後で癌が見つかってしまった時のために)「自分のせいではないというエクスキューズ」としているようにも感じます。
「この年齢にしては、ホルモンに影響されやすい胸で、乳がんになりやすいタイプ」
⇒そんなものはありません。
気にしないようにしましょう。
「将来近乳がんになると言われている様で、とても不安」
⇒気にしないようにしましょ う
「乳腺症、嚢胞などが多くある場合、乳がんになるリスクは高いのでしょうか?」
⇒無関係です。
「ホルモンに影響されやすく、たくさんの所見がある、とはこの年齢では珍しい事なのでしょうか?」
⇒30代後半で、多いとは思いますが「30代前半でも」珍しくはありません。
「また、ホルモンの影響を防ぐ方法などあるのでしょうか。例えば食事など。」
⇒ありません。
気にしないようにしましょう。
「良性と診断されたシコリが変化して、悪性のものに変わることもある、と言われました。」
⇒これも全くありません。
このコ メント内容を見るに「自分で行った細胞診結果に自信が無い」というだけだと思います。
○(細胞診を含め)自分の診療に自信を持てれば、「このように不安を煽るような」診療とはならない筈なのです。