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転移の確率とは

[管理番号:2746]
性別:女性
年齢:55歳
田澤先生、いつも拝見して勉強しています。
私はもうすぐ手術となりますが、、今もまだ悩んでいます。
腫瘍の大きさは1cmはないようで、温存も可能といわれています。
不安なら全摘が良いのでしょうが、全摘の方が回復は遅いのか、放射線治療の副作用の方が大変か等、決められない状態です。
再発は全摘が確実でしょうが、どちらも転移は関係ないと理解しています。
色々なネットの情報を読むと不安になるので田澤先生の、おっしゃる様に余り読まない様にしてます。
転移の確率とはどの様に出されるのでしょうか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「全摘の方が回復は遅いのか」
⇒「回復」は同じです。
 純粋に「見た目」だけの問題です。
 
「放射線治療の副作用の方が大変か」
⇒副作用は全く大変ではありません。
 たんに(1回当りは数分で済みますが)「連日で5週間通院(計25回)する」ことができるかどうか。という問題なのです。
 
「再発は全摘が確実でしょうが、どちらも転移は関係ないと理解しています。」
⇒この場合の「再発」とは「局所再発」のことですね。
 質問者の理解どおりです。
 
「転移の確率とはどの様に出されるのでしょうか?」
⇒統計データからです。
 「腫瘍径(浸潤径)」「年齢」「グレード」「リンパ節転移の有無(個数)」「サブタイプ」などから、「統計的なデータから引っ張り出す」のです。