[管理番号:2628]
性別:女性
年齢:48歳
こんにちは。
いつも拝見させていただいております。
2月の下旬に右胸全摘出手術と同時再建でエキスパンダーを挿入しています。
約10年前から検診を続けて良性の石灰化はありました。
去年5㎜のしこりを指摘され、地元のがん拠点病院にて針生検、ステージ1の浸潤がんと診断、手術に至りました。
先日、病理の結果を受けて針生検と違う結果に覚悟はしていたものの、ショックを受けています。
IDC,papillotubular type,f,pT1B(6mm)
intradectal spread(2+,comedo type),Nuclear grade3(Nuclear atypia3+Mitotic
counts2=5)
ly0,v0,fibrocysticchange(+)(5,9,13,14,17,22-
26)
the carcinoma cells proliferate in
papillotubular or scirrhous pattern and invade the adipose tissue,accompanied by widely intraductal spreading and comedo necrosis.
T:5.5*5*7mm,localized type,F
Results of immunohistochemical examination are as follows:
ER:J-score3,allred score PS4+IS2=TS6
PgR:J-score2,allred score PS2+IS2=TS4
HER2:score0
MIB-1(この間の文字が不明)25.7%
ルミナールBとの診断です。
センチネルリンパ転移ありません。
主治医からはTC療法4回と言われていますが、やはり抗がん剤になかなか踏み切れないでいます。
この場合、田澤先生ならどうお考えかうかがいたく思いましてメールさせていただきました。
お忙しいところ申し訳ありませんが宜しくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1b(6mm), pN0, NG3, luminal
十分すぎる程の「早期乳癌」です。
○私は、この大きさの乳癌で(ルミナールタイプに)「抗ガン剤を勧める」ことはありません。(この大きさでは、ルミナールAかBかなど全く無用な話です)
「主治医からはTC療法4回と言われていますが、やはり抗がん剤になかなか踏み切れないでいます。」
⇒まさか主治医も「強く勧めている」わけではないと思います。
よほど「抗ガン剤に対して積極的に(1%でもあれば)ガンガンいきたい」というのでなければ「断るべき」でしょう。
「この場合、田澤先生ならどうお考えか」
⇒冒頭でコメントした通りです。
pT1bでルミナールタイプでは「ホルモン療法単独」です。
♯pT1bでトリプルネガティブの場合は、要相談となります。