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病理検査後です

[管理番号:2599]
性別:女性
年齢:52歳
はじめまして、いつも拝見しております。
よろしくお願いします。
3月(下旬)日○大病院で手術を終えました。
1.組織型:浸潤性乳管がん
2腫瘍の大きさ:1.3cm 0.8cm 2個
3リンパ節転移:あり(3/10)
センチネルで3個転移があった為、リンパとったが奥の7個には転移はなかったそうです。
4グレード:1
5エストロゲン:陽性 ER(+) 
主病変 ps4 is3
 尾 側病変 ps5 is3
6HER2 :1
7Ki-67:今回測定してないそうです
8切除断端状況:陰性
放射線治療とホルモン療法に抗ガン剤(AC療法とパクリタキセル)をすすめられました。
抗がん剤に迷いがあります。
また、ホルモン療法は閉経後約2年ですが、どの薬が良いでしょうか?
よろしくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
pT1c(13mm), pN1, NG1, luminal
 
「放射線治療とホルモン療法に抗ガン剤(AC療法とパクリタキセル)をすすめられました。」
⇒luminal typeでNG1であれば(Ki67は未測定のようですが)luminalAの可能性があります。
 ○luminalAであれば、(リンパ節転移3個であれば)ホルモン療法単独という選択
肢があります。 ♯St. Gallen 2015ではluminalAでの化学療法の適応は「リンパ節転移4個以上」という意見が多かった
 
「また、ホルモン療法は閉経後約2年ですが、どの薬が良いでしょうか?」
⇒アロマターゼインヒビターです。
 その中でもスタンダードは(最も歴史のある)アナストロゾール(アリミデックス)がいいと思います
 
 

 

質問者様から 【質問2】

いつもお世話になりありがとうございます。
先生にご意見いただき、少し気持ちが落ち着きました。
本日、リンパ液を抜く為に診察に行きました。
ki-67の数値を聞きました。
主病変 MIB-1 24.8%
尾側 MIB-1 14.6%
この数値ですと、ルミナールAでしょうか?
また、センチネルリンパ節3個の転移は凄く小さかったと先生に聞いたので、小さいってどれ位ですか?と聞いたら
センチネルリンパ2個、非センチネルリンパ1個に小さい小砲巣を形成しつつ、類洞内に浸潤し、massは形成しない。
解凍、固定標本で確認したら、センチネルリンパの2個目の病変はsection outしました。
と書いてありました。
抗ガン剤をすすめられました。
先生の診断をお聞きしたいのでよろしくお願いします。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「ki-67の数値を聞きました。主病変 MIB-1 24.8% 尾側 MIB-1 14.6% この数値ですと、ルミナールAでしょうか?」
⇒その可能性はあります。
 所謂「グレーゾーン」と表現されます。
 ただし、「核グレード1」ですから(私であれば)「luminalA相当」とします。
 
「また、センチネルリンパ節3個の転移は凄く小さかったと先生に聞いたので、小さいってどれ位ですか?と聞いたらセンチネルリンパ2個、非センチネルリンパ1個に小さい小砲巣を形成しつつ、類洞内に浸潤し、massは形成しない。解凍、固定標本で確認したら、センチネルリンパの2個目の病変はsection out」
⇒「微小転移もありそう」です。
 
「抗ガン剤をすすめられました。」「先生の診断をお聞きしたいのでよろしくお願いします。」
⇒New Adjuvant.comで調べると化学療法の上乗せは「僅か2%」となります。
 (私であれば)ホルモン療法単独」とします。