[管理番号:2574]
性別:女性
年齢:47歳
初めて質問いたします。
よろしくお願いいたします。
浸潤性乳管癌で乳房全摘手術を終え、病理結果は以下のとおりでした。
浸潤径:2mm 腫瘍径は10mm~14mm
(エコー:11mm、CT:10mm、MRI;14mm)だったと思います。
もしかしたら、エコーとCTの値は逆かもしれません。
リンパ節転移:
陰性
センチネルリンパ節 (0/2)
レベルI (0/3)
核グレード 3
組織学的悪性度 Ⅲ
リンパ管侵襲 1y0
脈管侵襲 v0
ホルモン感受性
エストロゲン受容体陽性 100%
プロゲステロン受容体陽性 50%
HER2 陰性1+
Ki-67 21.3%
がんのステージ T1a N0 M0,stageI
今後の治療としては、タモキシフェン5年間です。
病理の説明時に主治医の先生から、「ホルモン剤単独で十分だと思うが悪性度が高いので抗がん剤をプラスする選択肢もある。
しかし抗がん剤をフルコースしたとしても上乗せはあまりないがどうしますか?」というお話がありました。
先生も積極的に推奨するという姿勢ではなかったし、それを疑う余地もないと思い、また私自身もできるならしたくないという気持ちがあったため、抗がん剤はしないという選択をしました。
こちらのサイトで勉強させていただき、早期でありルミナールタイプであることは承知しております。
(AかBかは微妙?)
主治医の先生への信頼も疑いのないもので自分でも納得していたはずなのですが、抗がん剤をしないという選択が本当に正しかったのか?
というモヤモヤした気持ちをなかなか払拭できずにいます。
間違っていないという、気持ちの支えになる何かがほしいです。
また、私は数年前に閉経の確認ができていて、主治医の先生にもお伝えしています。
更年期症状のホットフラッシュもなくなり安定していたのですが、最近症状が再開しなんとなく卵巣痛もあります。
再発の恐怖に比べたら大したことはないのですが…。
お薬に体が慣れてくるとはよく聞きますが、ホットフラッシュもそのうちなくなるものなのでしょうか、それとも服用中ずっと、この先5年間続くものなのでしょうか。
ずっと続くのだとしたら少し鬱陶しいです。
なんとなく不安を吐露しているだけで質問になっていなくて申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT1a(2mm), pN0, luminal, NG3
十分すぎるほどの早期乳癌です。
pT1aでは「luminal AかBか?」などの議論は全く無意味です。
「トリプルネガティブでさえ抗ガン剤の適応がない(NCCNガイドライン)」のに、「luminal typeで、抗がん剤が必要か否か」などと悩む必要はありません。
○ただ、それよりも私が最も気になった事は『センチネルリンパ節が陰性なのに、レベルⅠの郭清をしていること』です。
これは、どういう事なのでしょうか?
本来なら「郭清省略のための」センチネルリンパ節生検なのです。
「私は数年前に閉経の確認ができていて、主治医の先生にもお伝えしています」
⇒閉経後なのに何故「タモキシフェン」なのでしょうか?
「47歳という年齢」は何の理由にもなりません。
最終月経から1年以上経っている以上、閉経後であり、「アロマターゼインヒビターの方が明らかに優位」なのです。
○副作用を恐れてという理由には「?」がつきます。
タモキシフェンは「子宮体癌のリスク」が有る以上、(最初から)「アロマターゼインヒビターを使わない」のは奇異に思います。