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放射線をかけなかったことによる再発の不安

[管理番号:1441]
性別:女性
年齢:44歳
昨年7月にステージ1で右乳房温存手術を行ったものですが、ご相談です。
皮膚の極浅い位置に腫瘍があり取り切れたし、切除断端が十分な陰性であった為放射
線治療は必要ないとの主治医の判断でホルモン療法(ノルバデックス服用)のみの治療
です。
どうしても、ガイドラインでは断端陰性でも放射線は必須になっているのにやらなく
てもよかったのか?
一年以上過ぎた今も正直時々不安になります。
何より主治医を信頼しているのが納得に至った理由ではあったのですが…
田澤先生のご意見をお聞かせ頂きたく、思い切ってご相談した次第です。
病理結果は、以下です。
切除術:Bp9.0×4.5×2.0cm
腫瘍径:2.0×1.0×0.40cm
組織分類:硬癌
核異型スコア:2
核分裂スコア:1
核グレード:1
波及度:f
リンパ管侵襲:ly0
静脈侵襲:v1
センチネルリンパ節生検:0/1
Her2 2+ →FISH陰性
切除断端:陰性(ここに何mmという表記がないのは十分であるという解釈だ、との事)
上記病変の他に、
low grade ADH~DCISに相当する病変を複数認める。
エストロゲン、プレゲステロン受容体は共にAllred score:5+3=8
また、術後一年三ヶ月経過した今更放射線をかける有効性はありますか?
この点を含め、回答を宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
どこぞの「がん専門をうたっている」病院は「独自の基準」で「乳房温存術後に放射
線を省略している」ようです。
これは「乳癌ガイドライン」から外れたものであり、私には到底勧められません。

回答

「術後一年三ヶ月経過した今更放射線をかける有効性はありますか?」
⇒不明です。
 ただ、「全く無効」ということは無いと思います。
 ♯ガイドライン上は「術後5カ月以内に開始」となっています。