[管理番号:1342]
性別:女性
年齢:40歳
不安でメール致します。
健康診断にて2年前からマンモグラフィでは左胸に石灰化経過観察となっており、今
年3月触診にてしこりがみつかりましたが、大丈夫なしこりだと思います。という言
葉に安心もあり放置しておりました。
先月くらいから、生理前の張りとはちょっと違う感覚があったことや、連日の乳がん
報道もあり、気になり始めたところ、生理が終わっても両胸にチクチクした痛みが続
きました。
今までは一度も生理後に痛むことはありませんでした。
すぐに乳腺専門クリニックに予約を入れ、昨日受診して参りました。
マンモグラフィ、初エコー、触診を行い、先生からは「結論から言いますと乳がんで
はありません」とハッキリ断言をされて、画像をみながら、大きめの嚢胞が左胸にあ
り、小さな嚢胞も幾つか、また右にも小さな嚢胞がありました。石灰化は小さく映っ
ているのを説明されました。
乳腺症か乳がんかと思い受診した為に、乳腺嚢胞と言われ知識がなかったため、とに
かく現段階で乳がんではなくて良かったと、半年後の検診の予約をいれ帰宅しました。
帰宅後、色々調べてみると、針細胞診?などで、乳がんではないと診断された方が多
く、私のように細胞診を行っていないのに大丈夫と断言されたのが本当に大丈夫なの
か不安になってきました。
ちなみに、検査後痛みが増しています。挟まれたりなど検査のせいだとは思います
が、本当に細胞診をしなくても経過観察で問題ないのでしょうか?
急に嚢胞が出来たり増えたりするものでしょうか?
生理後10日経ちましたが、こんなに痛みが続いたことはありません。
また5年ほど前に、卵巣嚢腫で1つ摘出しています。今月の月経周期は通常通りでした
が、今までよりわずかながらに生理期間が長かったと思います。
長文になってしまい申し訳ありません。
検査に行ったのに余計に不安になってしまいました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず結論から言うと「心配ない」と思います。
乳腺外科で「超音波までしていれば」全く問題ありません。
「乳房痛の症状」は「女性ホルモンによる刺激」で矛盾しません。
30代後半くらいから「卵巣からのホルモン分泌が不安定」となり、「症状が強くなっ
たり、不定期となったり、長期間継続となったりする」のです。
更に、「昨今の乳癌報道」も「不安からストレス」となり、「そのような症状を助
長」していると考えられます。
回答
「本当に細胞診をしなくても経過観察で問題ないのでしょうか?」
⇒大丈夫です。
「嚢胞は水の貯まった袋」であり、「細胞診をしなくても、画像所見だけで判断で
きる所見」なのです。
「急に嚢胞が出来たり増えたりするものでしょうか?」
⇒そのようなことはあります。
嚢胞ができる原因は「女性ホルモンによる、乳腺の線維化による乳管閉塞」なので
す。これこそまさに「乳房痛の症状」を引き起こすのです。
つまり、「女性ホルモン分泌の不安定化」こそが、「乳腺に嚢胞をつくり、更に乳房
痛の原因となる」のです。