［管理番号:6781］
性別:女性
年齢:56歳
病名:左胸乳がん 硬がん
症状:

56歳です。
8年前の10月に乳がん
の為右乳房の温存手術をしました。
その後放射線治療をして、ホルモン治療(リュープリン注射2年とノルバデックス)を続けててきましたが、今年の春位から反対の左乳房の乳頭から分泌物があり色々な検査をした所また乳がんが見つかり6月28日(木)に左乳房の全摘手術(再建無し)を受けました。
しこりは数珠つなぎに同じ乳腺にいくつかあり浸潤がんは２つでした。
１つは5㎜でもう１つは
10㎜、非浸潤の物も含めると全体的の合計は30㎜と判定されました。
硬がんです。
センチネル0/3
転移無し、ER90% PR80～90%で陽性。
HER2(0) ki-67<5% ステージ1 核グレード1 断端:陰性でルミナールA判定でした。
術後の治療はホルモン治療のみで、ノルバデックスからアリミデックスに変更になりました。
田澤先生の診断でも同じになりますか？
ホルモン治療中に両胸に乳がんが出来る事については、この先再発転移の確率など予後が悪くなりますか？
そして心配な事があと２つあります。
手術後、麻酔から覚めると主治医(女医)が「気持ちが変わり再建する場合を考えて残せる脂肪は残しておきましたね」と言いました。
手術前に同時再建を勧められましたが、リスクやリンパ節転移があった場合の事、抗がん剤治療などがあった場合の事などを考えて再建はしない事に決めました。

術後の胸は全摘なのですが、脂肪で膨らみがあります。
想像していた術後の胸ではなく不安です。
残した脂肪は放射線治療しなくて本当に大丈夫なのでしょうか？
そしてもう１つは傷跡がかなり汚い事です。
脂肪を残したせいなのか…
傷跡が上下の脂肪に食い込むようになっていて皮膚はデコボコしています。
主治医は傷跡は１年後位まで様子を見て、縫い直しをするようならその時に再建と一緒にしたらどうかな？と言います。
主治医は優しく病院も近くて良いのですが、色々不安な事を考えると術後ですがセカンド・オピニオンを受けたいと思うのですが、主治医との関係が悪くなるのは嫌です。

田澤先生はセカンド・オピニオンを受けた方が良いと思いますか？
その場合田澤先生のセカンド・オピニオンは受けられますか？
①治療はホルモン治療のみで良いか。
②両胸乳がんの予後は心配しなくて良いか。
③脂肪がかなり残してあるが大丈夫なのか。
④傷跡がかなり汚い。
⑤セカンド・オピニオンについて。
長くなりましたが宜しくお願い致します。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「①治療はホルモン治療のみで良いか」
→その通りです。

「②両胸乳がんの予後は心配しなくて良いか」
→心配無用です。

「③脂肪がかなり残してあるが大丈夫なのか」
→全摘の場合には、腫瘍直上の皮膚及び皮下脂肪も含めて切除しているので問題ありません。（腫瘍から離れた部位の脂肪は放っておいても構いません）

「④傷跡がかなり汚い」
→これは主治医と相談するしかないですね。

「⑤セカンド・オピニオンについて。」
→私から見ると

　治療は妥当なので不要に思います。
　★もしも質問者にとって納得がいかない場合には受けてもいいですが、論点（どこが不満なのか？）が必要です。
　　頭を整理しましょう。