[管理番号:5590]
性別:女性
年齢:44歳
初めてご質問させて頂きます。
「浸潤性乳管がん」(ER/97%、PgR/99%、Ki67/3~5%)と診断され、乳房温存手術を受けました。
リンパへの転移はありませんでしたが、切除した病巣(1.1cm)の周辺(計5.7cm)に「非浸潤性」のがんが点在しており、それが断端にもみられました。
当初予定していたホルモン治療と放射線治療だけでは再発の可能性があると言われ、
主治医からは再度の手術で全摘出を勧められたのですが…
目に見えないほどの「非浸潤性」のがんへの対処のために、全摘出手術をすることが本当に必要なのか疑問に感じています。
他の先生のご意見も伺いたいのですが、田澤先生のお考えをお聞かせ頂けますでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「「非浸潤性」のがんへの対処のために、全摘出手術をすることが本当に必要なのか疑問」
⇒断端露出の程度が不明ですが…
(非浸潤癌にしろ)「断端陽性」であれば「温存乳房内再発」のリスク因子となることは間違いありません。
放射線照射だけにした場合には、きちんとして定期検査を受けて(万が一、温存乳房内再発が出た場合には)速やかに「全摘」すれば問題ありません。
♯温存後の乳房内再発で(後日に)乳房全摘することと、(最初から)全摘するのでは予後は一緒なのです。
質問者様から 【質問2】
全摘をするか迷っていましたが
性別:女性
年齢:44歳
先日はお忙しい中、稚拙な質問にお答えいただきありがとうございます。
その後、家族との相談や気持ちの整理を経て、温存&放射線治療よりも全摘&
同時再建を希望するようになりました。
そこで、一度他の病院で部分切除手術を受けた患者が、転院して田澤先生に再(全摘出)手術をしていただくことはできるものなのか、再度ご質問させていただけたらと思います。
浸潤性乳管がん(部分切除手術完了)
ルミナルAタイプ、リンパや血液に転移なし
目に見えない非浸潤がんが病巣周辺に点在、断端露出あり
前回のQ&Aで田澤先生から「(非浸潤がんの)断端露出の程度が不明ですが」とご指摘いただいたのですが、
実は術後病理検査で1ヶ所だけ見られたので、主治医からは「もう一度数cm切除してみて、拡がりが確認されたらその後全摘するという選択肢もある」と提案されたのですが、短期間に何度も身体にメスを入れるのは抵抗があり、それはお断りしています。
①このようなタイミングで転院し田澤先生に執刀していただいた患者さんは、過去にいますか?
もしくは、連続して外科手術を受ける場合、途中で転院しない方がよいのでしょうか?
②江戸川病院では全摘と同時に一次再建手術は行っていますか?
また、術後の再建のための形成外科への通院は江戸川病院内でしょうか?
③転院できる場合、前の病院から取り寄せる必要のある資料と、手続きの手順を教えてください。
エコー、マンモ、MRI、バネ式針生検、センチネルリンパ節生検、術後病理検査、
その他血液や心電図など手術に必要な検査は受けています。
お忙しいところ何度も恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「①このようなタイミングで転院し田澤先生に執刀していただいた患者さんは、過去にいますか?」
⇒沢山いましたし、これからの予定にも何人かいらっしゃいます。
「もしくは、連続して外科手術を受ける場合、途中で転院しない方がよいのでしょうか?」
⇒(全摘の場合には)特に関係ありません。
★過去にいらっしゃった例ですが…
再温存が希望で受診された方に対しては…
『(初回手術の)術者でなければ、どの方向に追加切除すればいいのか、解らない』としてお断りしました。(全摘だと全く無関係です)
「②江戸川病院では全摘と同時に一次再建手術は行っていますか?」
⇒過去にも何回か質問されましたが…
(そして)病院のホームページには書いてあると思いますが…
普通に行っています。(因みに当院の形成外科の先生は上手いですよ)
>乳がんの手術
「また、術後の再建のための形成外科への通院は江戸川病院内でしょうか?」
⇒その通りです。
「③転院できる場合、前の病院から取り寄せる必要のある資料と、手続きの手順を教えてください」
⇒もしご希望ならば…
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