乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:1985]
性別:女性
年齢:29歳
 田澤先生、初めまして。
 日々お忙しい中、このように直接、質問をできる機会をいただき本当にありがとうございます。
 少し前から右胸に違和感があったため、昨日12日(土)に診察・エコー検査を受けました。
 触診時に「位置的にも乳腺症だろう。
ここにしこりがある。
心配ならばエコー検査を受けるか」と問われたためお願いしたところ、結果は「葉状腫瘍(疑い):右胸9時~10時の方向に2個(1センチとそれ以下)」とのことでした。
 外科の先生からは、「良性だろうが、①定期的に自ら触診し、急速に増大する場合は即座に病院に来るように、②大きさが変わらない場合でも半年後にエコー検査を再び行うように。
大きくなっていたら、切除も一つの選択としてある」との診断をいただき、来年6月初旬にエコーの再検査の予約を入れています。
 家に帰り、「葉状腫瘍」を検索してみたところ、田澤先生のQ&Aに行き着きました。
色々と読ませていただくうちに、葉状腫瘍の可能性がある以上、少しでも早い段階で切除したほうがいいと思うようになりました。
また、以下の疑問が湧き、質問をさせていただいた次第です。
・管理番号:365「葉状腫瘍(疑い)の検査期間について」の回答に「葉状腫瘍の可能性を考えれば「経過観察」よりは「針生検」を勧めます。
(経過観察は、お勧めしません)」とありましたが、葉状腫瘍の初期の場合、線維腺腫との鑑別が困難と説明された別の方のHPも見ました。
それならば、針生検を受けることなく葉状腫瘍を前提に切除した方がいいのだろうかと悩んでいます。
・仮に2つとも切除する場合、胸の目に見える大きな変化(カップの変化、傷跡の大きさなど)はどのくらいになると想定されますでしょうか(どちらも近い位置にあるとのことでした。)。
・フルタイムで働いています。
手術する場合、一般的にどのくらい休みが必要になるものでしょうか。
・現在、定期的にランニングをしています(2ヶ月に1度のペースでハーフマラソンの大会にも出ています。)。
運動は控えた方がよいでしょうか。
 幸い、数ヶ月前に大阪府から千葉県(○○市)に引っ越しており、田澤先生の病院まで割と近いところに住んでおります。
 様々な質問に丁寧に回答される先生を見て、手術も視野に入れて今後のことを田澤先生に相談できればと考えております。
 よろしければ一度、なるべく早いタイミングで診察をお願いできないでしょうか。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
葉状腫瘍の疑いですね。
ひとつ気になるのは「線維腺腫とは思うが、葉状腫瘍の可能性もあります」というパターンは良くあるのですが、質問者のケースでは(鑑別診断としての)線維腺腫には触れずに、(エコー像だけで)「葉状腫瘍(疑い)」としているところです。
これが、ある程度「巨大」だと「葉状腫瘍かも?」となりますが、「1cmであえて葉状腫瘍(疑い)」という点が気になります。
余程エコー所見が典型的(内部にのう胞? 隔壁形成など)などの所見があるでしょうか?

回答

「経過観察」よりは「針生検」を勧めます
「葉状腫瘍の初期の場合、線維腺腫との鑑別が困難」
「葉状腫瘍を前提に切除した方がいいのだろうか」
⇒その理解でいいと思います。
 葉状腫瘍が疑われるならば「経過を見ている中で増大やグレードアップのリスク」を最小限にする(摘出)という考え方です。
 
 担当医のコメント(良性だろうが)からは「葉状腫瘍としても境界悪性以上ではない」ことが想像されます。
 ○摘出しないのであれば、(境界悪性以上でないことの確認と言う意味で)「針生検だけはしておく」方がいいですが、
 ●摘出するのであれば(摘出時にマージンをきちんととることで)針生検なしでもいいと思います。
 
 
「仮に2つとも切除する場合、胸の目に見える大きな変化(カップの変化、傷跡の大きさなど)はどのくらいになると想定されますでしょうか(どちらも近い位置にあるとのことでした。)」
⇒腫瘍径が小さいので乳腺の大きさには「それ程の変化は無い」と思いますが、2つの腫瘍の位置関係(近傍のようですが)によっては傷跡は「3~4cm」程度にはなるでしょう。(傷跡の長さには乳腺の厚みも関係してきます)
 
「フルタイムで働いています。手術する場合、一般的にどのくらい休みが必要になるものでしょうか」
⇒前日入院、翌日退院の2泊3日。退院したら、すぐにでも働けます。
 (月)(金)が手術日なので、例えば(月)手術とすれば日曜日入院なので2日間(月、火)の休みとなります。
「運動は控えた方がよいでしょうか」
⇒控える必要はありません。
 
「よろしければ一度、なるべく早いタイミングで診察をお願いできないでしょうか」
⇒千葉県であれば、「メディカルプラザ市川駅」の方がいいようですね。
 予約が先になるようならば小平秘書secretarya@edogawa.or.jpへ相談してみてください。

江戸川病院 乳腺外科 小平秘書
電話:070-6977-7527
メール:secretarya@edogawa.or.jp
メールには①Q&A管理番号(ある方のみ) ②現在の症状 ③氏名 ④生年月日 ⑤電話番号 を記載してください。
 
*ドメイン設定(受信拒否設定)をされている方の場合、江戸川病院 乳腺外科 秘書室から送るメールを確認することができません。
 ドメイン設定を解除して頂いただくか、又はドメイン edogawa.or.jp を受信リストに加えてください。

 
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

 田澤先生、おはようございます。
 管理番号1985で回答をいただいた者です。
 昨日は、お返事ありがとうございました。
 土曜・日曜と不安でぐるぐると考え込んでいましたが、先生からすぐに回答をいただけて少し気持ちが落ち着いてきました。
>質問者のケースでは(鑑別診断としての)線維腺腫には触れずに、(エコー像だけで)「葉状腫瘍(疑い)」としている
 この点は、田澤先生のQ&Aを読むうちに、私も疑問に思い始めてきたことでした。
 エコー検査を振り返ってみると、担当の方(外科の先生とは別の方です)が何度も何度も画像を見ながら右胸を確認しており、途中で別の方を連れてきて、その方にも検査をしてもらいました。
2人が話しているのが少し聞こえたのですが、「血管が通ってますよね、ドクドクいっている」「…葉状腫瘍ですかね?」「そうだと思います」というような会話をしていたかと思います。
そのときは、「葉状腫瘍」という言葉を知らなかったのですが、今考えると、そのように言っていたと思います。
のう胞や隔壁形成という言葉を聞いたかはよく覚えていません。
すみません。
 その後、外科の先生に呼ばれました。
先生は、エコー像を見たあと、カルテ(?)を指さして「ここに葉状腫瘍『S』と書いてあるでしょ、Sはサスペクトっていう意味で、疑いということです」とおっしゃっていました(色々書いてあったので、私はどこを指しているか見つけられませんでした…。)。
 続けて、「葉状腫瘍っていうのは成長が早い腫瘍ですね。
たぶん良性だと思いますし、定期的に自分で触診して大きくなっていないか確認してください。
大きくなっていればすぐ病院に来てください。
大きさが変わらなく
ても、半年後にもう一度検査に来てください。
今日はこれで終わりです」とのことでした(ここは、前回の相談でお伝えしたとおりです。)。
 詳しい話を聞く間もなく終わってしまったので、なぜ葉状腫瘍(疑い)となったのかよく分かりません。
 帰り道、「どうしてエコーだけで良性だとわかるんだろう?」「急に大きくなったらどうなるんだろう」「切除も選択肢としてあると言われたけれど、切除しないとだめなんだろうか」「ヨウジョウ腫瘍(そのときは、漢字がわかりませんでした。)ってなんだろう? 乳がんとは何が違うんだろう?」
と疑問ばかりが湧いてきて、とても怖くなりました。
 母が10年ほど前に乳がん(悪性)で手術していたこともあり、本当にこのまま待っていていいのだろうか、とも思いました。
 色々調べ、乳がんプラザのHPに行き着き、Q&Aを読み、先生に質問し、先生からの回答を拝見して思ったことは、やはり摘出した方が良いのではないかということです。
結果的に線維腺腫であっても、葉状腫瘍の良性であっても、リスクの少ない内に後顧の憂いを断ちたいです。
 ただ、別のQ&Aで、針生検で事前に「葉状腫瘍なのか線維腺腫なのか」や「葉状腫瘍の場合、そのグレード」をつけておいた方がいいと拝見しましたし、針生検の結果よりワンランク上のマージンで手術してくださるとのことでしたので、まずは針生検をし、その後に手術をお願いしたいと思うようになりました。
 早速、昨日、小平秘書に連絡させていただきました。
 やはり田澤先生は、とてもお忙しいようでスケジュールがいっぱいだとのことでしたが、調整してくださるとのことでしたので、メールをお送りしているところです。
 江戸川病院でも市川病院でもどちらにでもお伺いいたします。
難しいかもしれませんが、ぜひ田澤先生に今後のことをお願いできれば幸いです。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
メール内容は了解しました。
葉状腫瘍に対する認識は、十分だと思います。
その結果、導き出した「やはり摘出した方が良いのではないかということです。結果的に線維腺腫であっても、葉状腫瘍の良性であっても、リスクの少ない内に後顧の憂いを断ちたい」という結論を支持します。
今回のメールの中の疑問に回答すると
「どうしてエコーだけで良性だとわかるんだろう?」
⇒その外科医は「葉状腫瘍の中で良性葉状腫瘍」という意味で言っている訳ではありません。
 あくまでも「癌では無い=良性」という認識でのコメントと推測します。
 「画像上、癌では無い」という判断は十分可能です。(おそらく、境界明瞭で形状も楕円に近いのでしょう)
 ただ、間違いとは言えませんが、「葉状腫瘍に境界悪性が存在する」という認識がない(知識としては知っているかもしれないが、実臨床の場で経験がない)ようです。
 
『「血管が通ってますよね、ドクドクいっている」「…葉状腫瘍ですかね?」「そうだと思います」というような会話をしていた』
⇒これは「検査技師」の会話ですね。
 「腫瘍が1cm」であることを考えると、「腫瘍径に似つかわしくないような血流豊富な腫瘍」として認識したため「葉状腫瘍疑い」としたのでしょう。(血流豊富=増殖していると考えます)
 もしかして、やや分葉状構造があるため「形態的にも」葉状腫瘍っぽく見えたかもしれませんが、今回の会話からは「血流豊富=増殖=葉状腫瘍」という判断のようです。
 
「針生検の結果よりワンランク上のマージンで手術してくださるとのことでしたので、まずは針生検をし、その後に手術をお願いしたいと思うようになりました。」
⇒正しい認識です。
 ただ「画像所見」によっては「針生検を省略」することもあります。(ただ、患者さんの希望があれば原則、希望に沿います)
 
「江戸川病院でも市川病院でもどちらにでもお伺いいたします。難しいかもしれませんが、ぜひ田澤先生に今後のことをお願いできれば幸いです」
⇒大丈夫です。
 「1cmの葉状腫瘍」であれば、時間的余裕があります。
 焦らずに「確実に」いきましょう。
 何故なら「葉状腫瘍ほど、初回手術が重要(1回で終わらせるべき)な」疾患はないのです。
 この場面で「傷をできるだけ目立たない様に」とか、そちらの方にシフトした治療をしてしまわないようにすべきです。(勿論傷は目立たないに越した事はありません)
 
 

 

質問者様から 【質問3】

 田澤先生、こんばんは。
 26日に診察・針生検を行っていただいた○○と申します。
その節は、ありがとうございました。
 その後、少し気になる症状がありまして、以下の状況が針生検後の一般的なものなのか確認したく、再度質問させていただきます。
・26日の針生検後、ほとんど痛みもなく過ごしていましたが、12月31日頃から時折右胸全体(特に谷間側)に強い痛みを覚えるときがあります(長いと1時間以上続きます。)。
・併せて、今まで痛くなったことのない左胸にも痛みが出るときがあります。
・右胸のしこり(2つ)がかなり大きくなっています(大きくなってつながったのか1つのしこりのようになっています。)。
・針を刺した場所の上部に1センチほどのしこりが新たにできました(血腫でしょうか…?)。
・1月3日、右胸のしこりがある部分の皮膚が突然肌色から黄色になりました。
・年末から胃がずっと重い・痛い状況が続いています(ストレスによるものなのかもしれません・・・。)。
・背中背骨(みぞおちあたりの位置)が痛みます。
押すと特に痛みます。
 これらの症状は、針生検(マンモトーム)後の一般的な症状でしょうか。
 16日に針生検の結果が出ますが、悪い結果なのではないか、別の場所に転移しているのではないかという恐怖に駆られています・・・。
 12日に別の病院でエコー検査をしてもらってから26日の田澤先生の診察までに、腫瘍が0.5センチも大きくなっていたことが、悪性なのではないかという特に大きな不安要素です。
12日のエコー像はきれいな楕円でしたが、26日は半分ほど葉っぱみたいな不思議な形になっていました。
良性でもたった2週間でこんなに形が変わるのでしょうか・・・。
 2月末に手術の予約を入れていただいてますが、腫瘍がどんどん大きくなっていたり,背骨が痛むことなどの様々な症状を悪いほうにばかり捉えてしまっており、田澤先生の冷静な観点から御意見を頂戴できましたら幸いです。
 

田澤先生から 【回答3】

 こんにちは。田澤です。
「・26日の針生検後、ほとんど痛みもなく過ごしていましたが、12月31日頃から時折右胸全体(特に谷間側)に強い痛みを覚えるときがあります(長いと1時間以上続きます。・併せて、今まで痛くなったことのない左胸にも痛みが出るときがあります。」
⇒これは「腫瘍そのものが原因」ではないでしょう。
 右は「マンモトーム生検による影響」もありそうですが、左も含めて考えると「女性ホルモンに寄る刺激症状」と考える方が妥当なようです。
 
「・右胸のしこり(2つ)がかなり大きくなっています(大きくなってつながったのか1つのしこりのようになっています。」
⇒「腫瘍そのもの」の急な増大はないと思いますが…
 マンモトームによる瘢痕(硬さ)が影響していそうです。
 
「・針を刺した場所の上部に1センチほどのしこりが新たにできました(血腫でしょうか…?)。」
⇒おそらく「血腫か瘢痕」でしょう。
 
「・1月3日、右胸のしこりがある部分の皮膚が突然肌色から黄色になりました。」
⇒この色は「内出血が吸収される際の」色です。
 
「・年末から胃がずっと重い
・痛い状況が続いています(ストレスによるものなのかもしれません・・・。
・背中背骨(みぞおちあたりの位置)が痛みます。押すと特に痛みます。
 これらの症状は、針生検(マンモトーム)後の一般的な症状でしょうか。」
⇒ストレスのような気がします。
 
「○日に針生検の結果が出ますが、悪い結果なのではないか、別の場所に転移しているのではないかという恐怖に駆られています・・・。」
⇒結果は解りませんが…
 あの大きさで「悪性葉状腫瘍」という可能性は極めて低いです。
 「転移」は全く考える必要ありません。
 
「12日に別の病院でエコー検査をしてもらってから26日の田澤先生の診察までに、腫瘍が0.5センチも大きくなっていたことが、悪性なのではないかという特に大きな不安要素です。」
⇒エコーの場合は「計測の仕方」でも変わりますが…
 ただ、診察の際にお話した様に「確かに増大傾向はある」ように思います。(葉状腫瘍であれば、決して珍しい事ではありません)
 
「12日のエコー像はきれいな楕円でしたが、26日は半分ほど葉っぱみたいな不思議な形になっていました。良性でもたった2週間でこんなに形が変わるのでしょうか・・・。」
⇒形状に関しては、「撮影の角度」によって随分印象が変わるものです。
 同じ人間がエコーしない限り「比較は難しい」のです。
 
「2月末に手術の予約を入れていただいてますが、腫瘍がどんどん大きくなっていたり,背骨が痛むことなどの様々な症状を悪いほうにばかり捉えてしまっており、田澤先生の冷静な観点から御意見を頂戴できましたら幸いです。」
⇒心配な気持ちは解りますが…
 16日に再度診察をすれば確認できます(本当に短期間で増大しているのかなど)
 ただ「転移」を考える必要は全くありません。
 





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