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術前weekly PTX後の全摘手術の病理結果について

[管理番号:1423]
性別:女性
年齢:41歳
8月に術前PTXが終わり、9月末に全摘手術を終えました。
病理結果が出たので、ご相談させて下さい。
浸潤性入管がん
リンパ菅、静脈侵襲 無し
断端状態 ?
グレード 3
浸潤部分 0.4センチ
リンパ節転移 無し
ER、 PGR ?
ki67 68.5
効果判定 2a
Ly、 V ?
心疾患ある為
今後、アンスラが出来るか、ひと昔前のECをするか、今後カンファレンスをするとの説明を受けました。
先生が病理結果をご覧になって、5年10年の無再発率と、生存率は、どの位なのでしょうか?
また、術後の化学療法として、アンスラが効果的との先生のお話しを見ますので、私
も可能であれば使いたいと思いますが、使った場合、どの位予後に影響がありますか?
術前化学療法で、浸潤部分は小さくなっていたようですが、ki67の値は、マンモトー
ムの結果が60で、病理結果が68.5となっていたのも気になります。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「先生が病理結果をご覧になって、5年10年の無再発率と、生存率は、どの位なので
しょうか?」
⇒「術前化学療法」によって得られた病理組織検査結果で「予後を予測」することは
できません。
 化学療法は「術前に行っても、術後に行っても」予後は同じということからも「術
前の状況から」類推するしかありません。
 ただし、質問者は「再質問番号717では無い」ですよね?
 「正しい番号を教えてもらえれば」そこから「術前の状況」を把握して、予測する
ことはできます。
 
「アンスラが効果的との先生のお話しを見ますので、私も可能であれば使いたいと思
いますが、使った場合、どの位予後に影響がありますか?」
⇒5~10%程度だとは思います。
 
「ki67の値は、マンモトームの結果が60で、病理結果が68.5となっていたのも気になります」
⇒もともと「術前に行ったマンモトーム生検」では「病変全体を代表とするKi67値と
はなってはいない」のです。
 化学療法後だと、「何が正しい値なのか」誰にも解らないのです。