[管理番号:1586]
性別:女性
年齢:40才
先月自分でしこりを感じてから、このページを見つけ田澤先生の丁寧な返答に安心感を感じ拝見しております。
毎年検診は受けており、6月に乳癌検診では小さな嚢胞かな問題なし。
とのことでした。
しかし9月末硬いものを感じ病院へ。
9月下旬、10ミリ(10月下旬16ミリ)
トリプルネガティブ
グレード3
Ki100%
ステージ1
ようやくMRI,CT,骨シンチなど術前検査が終わり、
来月中旬に手術を待つだけとなっています。
今更ですが、、最近ようやく生検査でいただいた結果の見方がわかってきました。
主治医はこのタイプは早く決着がつくから~抗がん剤は効きやすいかな~。
という感じなので不安が増すばかりです。
(もちろん抗がん剤が効く効かないは分からないのは承知していますが)
昨日の超音波では、リンパ少し腫れがあるかな~。
でも大丈夫。とのことでした。
何に対して大丈夫なのか。。
リンパ転移してもまだ早期だということでしょか?
すみません。。
田澤先生にこんなことお話しても解決はしないのに。。
伺いたかったのは、ki100%のことです。
検索しても80%90%の方は稀にいらしても、
100%はまずいません。
自らのしこりの増殖スピードも気にはなっていますが、このタイプでも、根治はできるのでしょうか。
可能性はかなり低いのでしょうか。
まだ小さい子どもがいて、不安です。
ご返答宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
トリプルネガティブですね。
cT1c, cN0, triple negative
十分な早期乳癌です。
「9月下旬、10ミリ(10月下旬16ミリ)」となると、「増殖が速い」ようですね。(さすがに測定誤差とは言えない数値です)
トリプルネガティブだからといって「術前抗がん剤にならなくて本当に幸い」でした。
もしも「抗がん剤が効かなかった場合、とんでもなく大きくなってしまう」可能性があります。
とにかく「早く病巣を切除」して、安心して「術後に抗がん剤をする」ことが肝要です。
回答
「何に対して大丈夫なのか。。リンパ転移してもまだ早期だということでしょか?」
⇒これは「少し腫れている」とはいっても「転移を疑う腫れ」ではなくて(針生検な
どに伴う)「反応性腫大」だろうという味方です。
転移を疑ってはいないと思います。
「このタイプでも、根治はできるのでしょうか」
⇒勿論です。
「増殖スピード」と「転移」は必ずしも一致しません。
良くあるのがトリプルネガティブで「Ki67高値、核グレード3」で「脈管侵襲無し」です。
このタイプは「その場で増殖」するだけで、「血行性やリンパ行性」の転移には繋がらないものが多いのです。
勿論腫瘍径が「ある程度以上に増大」してしまうと、それらのリスクも上昇しますが、「ステージ1(2センチ以下)」なら、全く問題ありません。
「可能性はかなり低いのでしょうか」
⇒そんなことはありません。
上記コメント通りです。
「早期発見」こそ最大の武器なのです。