[管理番号:1185]
性別:女性
年齢:35歳
間もなく予防照射を開始する予定です。
トモセラピーはリニアックに比べて有害事象が減るとのことですが、
皮膚炎が軽く済む以外にも、放射線による萎縮の程度に差が出たりもしますか?
放射線を受けると皮膚が硬くなり、伸びが悪くなる為、将来的に再建が難しくなりますが、
トモセラピーで放射線治療した場合は 正常組織への照射が軽減される為
リニアックに比べて再建しやすい等、皮膚の硬さや伸びに差が出る等、
将来的に再建の結果に差が出る事がありますか?
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。
田澤です。
残念ながら乳癌術後の「トモセラピーによる照射」が後日、「再建する際の皮膚の伸
びに有利なのか?」という評価はありません。
「照射による影響」も、「再建に伴う皮膚の伸び」も「患者さん側の因子が大き過
ぎ」て客観的な評価は困難となります。
○トモセラピーは「照射したい部位に照射線量を大きく」し、「避けたいところの線
量を極力小さくする」治療です。
あくまでも「治療効果と有害事象に主眼」がおかれており、「結果として生じる機
能的側面(皮膚の伸びなど)」に重点が置かれている訳ではないのです。