[管理番号:1595]
性別:女性
年齢:53才
姉なんですが先月末に受けた人間ドックの乳ガン健診の結果が昨日届き、マンモが『左良性石灰化、左良性石灰化、術部腫癌の疑い』とあり紹介状が入っていたそうです。エコー検査もしているそうなんですが・・・
姉は今から8年前にたまたま受けた乳ガン検診で右に小さな石灰化があり手術をしその後放射線治療をうけました。
去年まで検診にも問題なくいたのですが今年そのような結果が届き、再発したのかとショックを受けております。
しこりのようなものも本人はわからないといいます。腫癌?っていうものは何なのか、(腫瘤ではないのかと聞いても腫癌と書いていると本人談)再発を意味するのか、どうなんでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まず一言。
「腫癌」という言葉はありません。単純な「記載ミス」でしょう。 やはり正しくは「腫瘤」だと思います。
回答
「8年前にたまたま受けた乳ガン検診で右に小さな石灰化があり手術をしその後放射線治療をうけました」
⇒これは「非浸潤癌」が見つかり、温存術後に放射線照射を施行したという事ですね。
「しこりのようなものも本人はわからないといいます」
⇒ただの「術後瘢痕」だと思います。
「再発を意味するのか、どうなんでしょうか。」
⇒ドック検診での「超音波」で『単なる術後瘢痕なのか、局所再発なのか』を判断する事は絶対に不可能です。(術後瘢痕は形態的には何にでも見えるのです)
○「非浸潤癌(しかも石灰化による発見)」での局所再発など「確率的にはゼロに近い」ので、心配は無いと思います。
但し、「手術した病院」で担当医に超音波で確認してもらう必要はあります(非浸潤癌術後8年では、通院もしていないと思いますが…)