乳がんは早期発見、早期治療を目指しましょう。乳がん手術は江戸川病院|乳がんプラザ



[管理番号:2255]
性別:女性
年齢:41歳
初めまして。
昨年12月に検診で浸潤性乳がんが発覚
違う病院に転院し、現在2回の診察を終えたところです。
しこりの大きさは6センチ。
エストロゲン95%
プロゲステロン75%
HER2 2+(弱い完全な細胞膜陽性像を示す
がん細胞が約40%)
Ki-67 8%
核異型スコア2 核分裂像はスコア1 各グレードはグレード1
ステージ2aと言われました。
HER2が2+の為現在FISH法?で再検査中。
その結果が○○日に出ます。
2回目の診察の際に主治医より、HER2が陽性だった場合、ハーセプチンが効くのでハーセプチン+抗がん剤の術前化学療法を考えているという事を言われました。
尚、カドサイラ・パージェタという名前が出、どちらかの薬?が今はまだ再発の時にしか使えないもので
治験としてやるというようなことをおっしゃっていました。
それを聞いた際にHER2が陰性だった場合も術前化学療法なのかという事を聞きそびれてしまったのですが
陰性だった場合はルミナールAタイプで、
抗がん剤はあまり有効ではないように思えます。
あと、私は再発したくないので温存にこだわりはありません。
もしかしたら温存にこだわってると思われての選択かと思い、あとから電話をかけて先生に
温存へのこだわりはないのでと伝えてもらいました。
初診の際に手術するとしたら通常だと3月になる、というように言われました。
でも2回目の診察の時は手術が・・という話はなく、いきなり術前化学療法の話だったので、
私のタイプ(陽性でも陰性だとしても)には、その治療が有効なのかと思ったのですが、どうなのでしょうか。
CT,MRIを前の病院で撮った所、他部位への転移はなく
リンパへの転移もないとの事ですが
こちらの病院に来てからは入院前にする検査(マンモ・エコー・血液検査等)は
ひととおりやりましたが、針生検はしていません(上記の結果は前の病院にて)
リンパの生検というのは、術前化学療法の場合はやらないのでしょうか。
リンパ生検はしていないので、実は転移していたら・・と思うと不安です。
化学療法の場合は転移していたとしてもそれで叩くという事なのでしょうか。
まだまだ勉強不足でわからないことばかりで、先に手術をした方が良いのか
化学療法からした方がいいのか・・どちらが自分にとって良いものなのかわかりません。
私としてはどちらにしても全摘ならば、先に手術してしまった方が良いのかなと・・
抗がん剤が効いてるのかどうなのか・・と不安に思いながら
副作用に耐えるのが辛いと思ってしまいそうなので・・
もしくはその位しこりが大きい場合、手術するにしてもある程度小さくしないと
手術できないとかあるものなのでしょうか?(全摘でも??)
そしてHER2陽性の場合は、術前化学療法が標準治療なのでしょうか。
初回の診察ですぐに主治医の先生に会えず、違う先生とお話し
その先生からは「手術順番待ちに入れました。
1月末~2月には」って言われていたのに
2回目手術の話が出なかったのでなぜだろうと思いました。。
手術するにしても私の現在の状況ですと緊急性が無いという事で
順番待ちから外れたのでしょうか。
私の希望としては無治療でずっと居るのも不安なので
手術をしてもらえるのであればできるだけ早くと思っております。
もしも田澤先生に執刀して頂くとして、
今の私の状況は緊急性はありますでしょうか?
こちらの病院でやって頂くにしてもやはり3月以降になってしまうのでしょうか。
良ければ先生のご意見をお聞かせください。
お忙しいところ申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
cT3, cN0, luminal(HER2はFISHで検索中)ですね。
NG1及びKi67=8%からするとHER2-FISHは陰性となる可能性が高そうです。(もともと陽性率は25%程度ですが、それよりも低い確率だと思います。)
「2回目の診察の際に主治医より、HER2が陽性だった場合、ハーセプチンが効くのでハーセプチン+抗がん剤の術前化学療法を考えているという事を言われました。」
「尚、カドサイラ・パージェタという名前が出、どちらかの薬?が今はまだ再発の時にしか使えないもので治験としてやるというようなことをおっしゃっていました。」
⇒カドサイラ(trastuzumab emtansine)もパージェタ(pertuzumab)どちらも「転移再発」にしか使用できません。
 私は、そもそも
 ①仮にHER2陽性だとしても、(それだけの理由で)「術前化学療法は勧めません」
   術前化学療法の唯一の適応は「小さくして温存」なのです。
 ②trastuzumab emtansine やpertuzumabの治験もお勧めしません。
 
「あと、私は再発したくないので温存にこだわりはありません。」
⇒それであれば「術前抗がん剤の適応は無」となります。
 
「2回目の診察の時は手術が・・という話はなく、いきなり術前化学療法の話だったので私のタイプ(陽性でも陰性だとしても)にはその治療が有効なのかと思ったのですが、どうなのでしょうか。」
⇒たんに「担当医が、術前化学療法を勧めるタイプ」なのだと思います。
 
 
「リンパの生検というのは、術前化学療法の場合はやらないのでしょうか。」
⇒「リンパ節の細胞診」は「そもそも無用」です。
 画像診断で「リンパ節が腫れていないのにリンパ節の細胞診をするとしたら、それは異常」だと思います。
 いずれ「センチネルリンパ節生検」を行えばいいのです。
 
「化学療法の場合は転移していたとしてもそれで叩くという事なのでしょうか。」
⇒違います。
 「どういう状況(転移が有る無しにかかわらず)においても」化学療法は「術前でも術後でも変わらない」のです。
 
「まだまだ勉強不足でわからないことばかりで、先に手術をした方が良いのか化学療法からした方がいいのか・・どちらが自分にとって良いものなのかわかりません。」
⇒これは単純な話です。
 「小さくして温存」という目的がなければ、「手術先行」で(必要ならば)「抗がん剤は術後」でいいのです。
 それ以外の「とってつけた、もっともらいい理由(抗癌剤の効果が解るとか、目に見えない癌細胞を最初にたたくなど)」は根拠がないのです。
 それよりも「効果が無かった場合は進行してしまう」という可能性を無視するわけにはいきません。
 
「私としてはどちらにしても全摘ならば、先に手術してしまった方が良いのかなと・・抗がん剤が効いてるのかどうなのか・・と不安に思いながら副作用に耐えるのが辛いと思ってしまいそうなので・・」
⇒まさに「正しい感覚」です。
  
「もしくはその位しこりが大きい場合、手術するにしてもある程度小さくしないと手術できないとかあるものなのでしょうか?(全摘でも??)」
⇒それは「全くありません」
 
「そしてHER2陽性の場合は、術前化学療法が標準治療なのでしょうか。」
⇒全く違います。
 もしかして「その医師、あるいはその施設にとっての標準治療」としているかもしれませんが…
 
「初回の診察ですぐに主治医の先生に会えず、違う先生とお話しその先生からは「手術順番待ちに入れました。1月末~2月には」って言われていたのに2回目手術の話が出なかったのでなぜだろうと思いました。」
⇒もしかすると(想像ですが)
 大病院お得意のカンファランスにかけて「そんな大きい腫瘍、術前化学療法にしろよ」みたいな「上からの意見」があったのかもしれません(真相は不明ですが)
 
「手術するにしても私の現在の状況ですと緊急性が無いという事で順番待ちから外れたのでしょうか。」
⇒「その病院が何を考えているのか?」私には解りません。
 
「私の希望としては無治療でずっと居るのも不安なので手術をしてもらえるのであればできるだけ早くと思っております。」
⇒それは正しい感覚です。
 
「もしも田澤先生に執刀して頂くとして、今の私の状況は緊急性はありますでしょうか?こちらの病院でやって頂くにしてもやはり3月以降になってしまうのでしょうか。」
⇒残念ながら、そのようになります。
 「手術待ちが長い」ので、質問者のように「luminal typeの方」には、(手術待ちの期間に)「ホルモン療法を先行してもらう(術前ホルモン療法とは考え方が全く違います)」ことにはなるでしょう。
 ○それでも「意味も無く、術前化学療法(場合によっては治験!)」よりは、随分いいと思います。
 もしも、そのように考えるのであれば 小平秘書 secretarya@edogawa.or.jp へご連絡ください。

江戸川病院 乳腺外科 小平秘書
電話:070-6977-7527
メール:secretarya@edogawa.or.jp
メールには①Q&A管理番号(ある方のみ) ②現在の症状 ③氏名 ④生年月日 ⑤電話番号 を記載してください。
 
*ドメイン設定(受信拒否設定)をされている方の場合、江戸川病院 乳腺外科 秘書室から送るメールを確認することができません。
 ドメイン設定を解除して頂いただくか、又はドメイン edogawa.or.jp を受信リストに加えてください。

 
 
 
 

 

質問者様から 【質問2】

お忙しい中、回答ありがとうございました。
もともと全摘で手術と考えていたところに術前化学療法の話が来て悩んでしまっていました。
でも先生に説明して頂き、私の気持ちを主治医の先生にしっかりぶつけてみようと思いました。
 
手術になったとして、それまで治療はどうなるのか、無治療になってしまうのであれば、田澤先生のホルモン治療も視野に入れてよく検討しようと思います。
次回の診察後、またご連絡致します。
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
よくご理解いただけたようで何よりです。
「でも先生に説明して頂き、私の気持ちを主治医の先生にしっかりぶつけてみようと思いました。」
⇒是非とも、そうしてください。
 「専門用語ばかり並べて、煙に巻く様な診療」は良くありません。





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