[管理番号:8244]
性別:女性
年齢:34歳
病名:右胸 浸潤性乳管癌 充実型 トリプルネガティブ
症状:胸のしこり
投稿日:2020年1月27日
こんにちは。
私は2019年8月にエコー、MRI、生検の結果、
浸潤性乳管癌 充実型 トリプルネガティブと診断され、3.2cmの悪性腫瘍でした。
年齢は34歳のいわゆる若年性乳ガンです。
データもすべて持って家から数分の地元の小さな市民病院を紹介されたので、そこでCT、骨シンチをして転移は無いと言われました。
しかし、リンパは手術して開いてから、センチネルしないとわからないと言われグレーですと言われました。
SNSみると、ステージとかグレードとかリンパ転移とかもっと細かく診断されてる方もいらっしゃるなかで、私はそこまで細かく説明されていませんでした。
訪ねたところわからないと言われました。
手術は温存でいけると言われ、温存の予定になっています。
妊よう性も考え別の病院で卵子凍結のために、化学療法は1か月のばしてから、10月から抗がん剤スタートしました。
そこから術前化学療法で、DDEC4クール終了して、次にDDパクリに移ったときに、改めてエコーしたら腫瘍が大きくなってしまっていて4cmになっていました。
卵子凍結からエコーをしてなかったので、どのタイミングで大きくなったかわからないと言われ、ごめんなさいと謝られました。
そこからパクリタキセルとアバスチンの投与に代わり、そこからはみるみる小さくなり、残り一回の三週連続投与を残し1cmくらいに小さくなりました。
しかし、一度大きくなってしまった腫瘍、リンパは開けてみないとグレー。
この診断で温存手術にしてもいいのでしょうか?
もし、遺伝性だったとしたら?
脈管侵襲していたら?
局所再発率は高くなる?など、
温存に対する不安が大きくなってきました。
このままいくと、2月末でパクリタキセルとアバスチンの投与が
終わり、3月頭には温存手術になりますが、私の通ってるところでは乳頭乳輪残して全摘したとしても同時再建が出来ません。
形成がないからだと思います。
私は一番不安がなく、希望するなら
乳頭乳輪残しての同時再建でエキスパンダーからのシリコンの流れかなと思ってます。
セカンドオピニオンのように、私の経過資料があるわけではないので、お答えしずらいとは思いますが、、、
全摘と温存どちらを選べばよいのか。
先生のところにセカンドオピニオンにいったときに乳頭乳輪残しての同時再建可能だった場合、私は手術から受け入れてもらえるのかをお聞きしたいと思いました。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「卵子凍結からエコーをしてなかった」
→厳しいようですが…
そんなことでは「術前化学療法をする資格が無い」と非難されても仕方がないでしょう。(抗がん剤は必ず効くわけではないので、「下手をすると手術不能状態(取り返しがつかない)にしてしまう可能性がある」という認識が必要なのです)
★本来、術前化学療法をするのであれば「責任をもって」抗がん剤のサイクルのたびにエコーで確認する必要があります。
「この診断で温存手術にしてもいいのでしょうか?」
→局所再発ハイリスクです。(やっていけないわけではありませんが、それなりのリスクの覚悟が必要となります)
「もし、遺伝性だったとしたら?」「脈管侵襲していたら?」
→これは無関係
「私は一番不安がなく、希望するなら乳頭乳輪残しての同時再建でエキスパンダーからのシリコンの流れかなと思ってます。」
→「一番不安がなく」であれば、普通の(乳頭乳輪を含めた)全摘となります。
本来の「乳頭乳輪温存」乳房全摘の条件は、あくまで「乳頭から十分に離れて、かつ腫瘍の広がりが小さい」を満たす場合なのです。
質問者の場合には、(乳頭からの距離は不明ですが)そもそも「3.2cm」あり「抗がん剤が効いていない時期に、増大している」ことを考慮すると、(本来)適応外と思います。
「先生のところにセカンドオピニオンにいったときに乳頭乳輪残しての同時再建可能だった場合、私は手術から受け入れてもらえるのかをお聞きしたいと思いました。」
→上記で回答したように…
当院では「乳頭乳輪温存」の適応外です。