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サブタイプについて

[管理番号:5614]
性別:女性
年齢:60歳
 この「乳癌プラザ」を見つけてからは,このサイトを訪れることが日課になっています。
 人間ドッグでしこりが見つかり,5月にエコーと針生検を受け,悪性の乳癌であると告知されました。
全摘も抗がん剤も受け入れる心の準備をし,術前検査をしました。
その結果,6月に温存手術をし,放射線治療も済ませ,ホルモン療法(アリミデックス1錠)を続けています。
仕事にも手術後2か月で復帰し,特に副作用を感じることがなく過ごすことができています。
 がんになって,1日1日を楽しく生きていきたいという気持ちが増し,
やりたいことを選択できるようになっていると思います。
再発したときはしたときだと考えているつもりなのですが,ずっと気になっていることがあるので質問させてください。
 それは,自分のサブタイプがはっきりしていないことです。
ホルモン療法だけでいいのかということです。
乳房温存手術                          
浸潤部の大きさ:1.5cm                     
組織型:硬癌                          
断端 :陰性                          
リンパ節 転移:無                        
脇窩リンパ節 転移:無                     
ki67:10%以下                          
悪性度:グレード2                       
ER  :0~10%(針生検では10~50%)             
PgR :陰性                          
HER2蛋白:2+  FISH-                    
Ly因子:ー                          
v因子:-                           
他臓器 転移:無                        
骨 転移:無
    
 病理結果にサブタイプが記載されてなかったため,後日検診のとき,
自分が治療方針から考えてルミナルAなのか質問してみました。
ホルモン受容性は弱陽性でハーツーは2+陽性FISHで陰性が気になっていたからです。
すると,主治医が,「おそらくルミナルAだと思われるが,正確には遺伝子検査をしないとわからない。」と言われました。
そのとき,特に勧められなかったので,主治医にはそれ以上は聞かずにいましたが,ずっとそのことが頭から離れませんでした。
 そして,この「乳癌プラザ」を見ていたら,その遺伝子検査というのは,オンコタイプのことなのだろうと思いました。
それで,受けようかどうか迷っていたところ,先日の連載のコラムを読んで,私はKI-67が10%以下で低いため,オンコタイプの検査を受けるまでもなく,ルミナルAで化学療法の上乗せの効果がないということなんだろうなと思いました。
主治医もそれで,特に遺伝子検査を勧めなかったんだろうと自分なりに納得していました。
 しかし,私は,ERの値が0~10%で低いため,もしかしてトリプルネガティブに近いのかもしれないので化学療法を追加した方がいいのではないかとも考えるようになりました。
すっきりしないので,あれやこれや考えて日々過ごしてしまいます。
次の検診まで日数があるので,それまでに田澤先生に治療法をアドバイスしていただきたく,質問コーナーを使わせていただきました。
①サブタイプは何か
②化学療法の追加は必要か
手術後,4か月以上経っているのが気にはなるのですが,よろしくお願いいたします。
 
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
あくまでも早期乳癌、細かい事は気にしない事です。
「①サブタイプは何か」
⇒ルミナールAでいいと思います。
 ERの%が低いのは(標本処理の問題による)「染色性の低下」ではないかと推測します。(針生検の方が信頼できます)
「②化学療法の追加は必要か」
⇒不要です。