[管理番号:2712]
性別:女性
年齢:25歳(フォームを送信した人の年齢)
こんにちは。
質問をさせてください。
母が乳癌の手術を行いました。
浸潤癌
しこりの大きさは2.2センチ
リンパ転移なし
ステージⅡa
全摘出手術です。
病理検査の結果
結構悪い性質の腫瘍だったらしく
HER2陽性3+
ホルモン治療が効かないとの事で
ハーセプチン療法+抗がん剤治療という方向で術後治療が決まりました。
HER2陽性の場合、再発率が
ぐんとあがるというお話を伺いましたが
やはりそうなのでしょうか?
母の場合再発率はかなり高いでしょうか。
人それぞれなのは重々承知していますが、、
どうかお答えをお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
pT2(22mm), pN0, HER2 type
「HER2陽性3+ ホルモン治療が効かないとの事でハーセプチン療法+抗がん剤治療という方向で術後治療が決まりました。」
⇒妥当な治療方針です。
HER2 typeでは「抗HER2療法(ハーセプチン+化学療法)」は必須です。
とても良く効くのです。
「HER2陽性の場合、再発率がぐんとあがるというお話を伺いましたがやはりそうなのでしょうか?」
⇒これは誤りです。
かつて「抗HER2療法が術後補助療法の適応が無かった時代」には「予後不良」でした。
しかし、「抗HER2療法が術後にできるようになってから」予後は急速に改善し、
(抗HER2療法を行えば)おそらく最も予後が良好な組織型となっていると思います。
「母の場合再発率はかなり高いでしょうか。」
⇒低いです。
ご安心を。
ただし、それは「抗HER2療法をきちんと行う」ことが前提の話です。
抗HER2療法は「再発率を半分」にする強力な治療なのです。